672. Medscape 2本：SNS問題と小児への2価ワクチン効果
1. Social Media Attacks: How to Be Prepared
ビデオクリップ全体はわずか15秒。この15秒のせいで、2020年1月、オハイオ州シンシナティの小児科医ニコール・ボールドウィンの人生全体を一時的に根底からゆらぎ、診療ができなくなった。米国小児科学会の年次総会で、ボールドウィン医師は出席者たちに、反ワクチン活動家が彼女のソーシャルメディア・プロフィールに群がり、さまざまな医師レビューサイトに虚偽の一つ星レビューを残し、個人的な脅迫を受けた経緯を語った。
この動画に対する最初の反応は好意的で、動画投稿後24時間で5万回、翌日には150万回以上再生された。しかし、動画投稿の2日後、フェイスブックに端を発した組織的な攻撃により、ボールドウィン医師は16人のボランティアの助けを借り、1週間24時間365日体制で、フェイスブック、インスタグラム、TikTokの6,000人以上のユーザーを追放し、ブロックした。ビデオを投稿してからわずか4日後、ボールドウィン医師は個人的な脅迫を警察に通報し、Yelp、Google、Healthgrades、Vitals、RateMDs、WebMDなどのサイトに連絡を取り、彼女の診療所に関する偽のレビューを削除できるようにし始めた。
オンラインのリスクとメリット
2020年9月に米国の成人を対象に行った調査によると、41％が個人的にオンライン・ハラスメントを経験したことがあり、そのうち4分の1は深刻なハラスメントを経験したことがあるという。回答者の半数以上が、オンライン・ハラスメントやいじめが大きな問題であると答えていた。2023年6月の調査では、オンライン調査の回答者359人のうち3分の2がソーシャルメディア上でのハラスメントを報告していることが明らかになった。攻撃のほとんど（88％）は、回答者がオンラインで主張したことに起因しているが、攻撃の半分近く（45％）は性別に基づくものであり、27％は人種／民族、13％は性的指向に基づくものであった。
オンライン空間には誰もが参加できる余地があり、皆さんの力が必要なのです
ボールドウィン博士は、医師が物議を醸すような話題について投稿することを戒めるわけではないが、これらの話題の一つについての投稿がオンライン・ハラスメントにつながる可能性に備えるために、何が火種になるかを知っておくことが重要であると述べた。これらの話題には、ワクチン、銃器の安全性、ジェンダーへの肯定、生殖の選択、安全な睡眠／ベッドシェアリング、母乳育児、COVIDマスクなどがある。攻撃がいつ始まるかわかるように通知をオンにすること、オフィスやコールセンターのスタッフに電話がかかってくるかもしれないと思ったら警告すること、そして可能であれば、投稿を監視できる可能性が高い時間帯にコンテンツを投稿することを勧めている。彼女は、攻撃が始まったり勢いを増すのに数日かかることがあるため、この最後のヒントが常に適切であるとは限らないと述べた。
もし攻撃されたら、まず落ち着いてください。これもまた過ぎ去るものだと知ってください。このようなことには終わりが来るのです。
コメントをオンにしている場合は、最もひどいものや脅迫的なもののスクリーンショットを撮り、それを報告して禁止／ブロックする。ブロックするとコメントが削除されるため、スクリーンショットが証拠となる。あなたやあなたの診療所がレビューサイトで虚偽のレビューを受けた場合、可能な限りレビューを報告し、評価サイトに警告してください。その間に、プライベートなソーシャルメディアのアカウントをロックし、家族の写真が公開されないようにする。
ボールドウィン医師は、ソーシャルメディア攻撃は強烈で恐ろしいものだが、それはまれなことで、何百もの肯定的なコメントが上回っていると述べた。ボールドウィン医師は、オンラインでの仕事は患者を教育する仕事の延長線上にあると考えている。
SNSは私たちの患者がいる場所です。彼らは年に一度、10分から15分ほど診察室にいるだけですが、SNSでは毎日何時間もそこにいるのです。彼らは医療専門家から情報を受け取る必要があります。
2. Effectiveness of Monovalent and Bivalent mRNA Vaccines in Preventing COVID-19–Associated Emergency Department and Urgent Care Encounters Among Children Aged 6 Months–5 Years
COVID-19様症状で救急または緊急（ED/UC）外来を受診した6ヵ月～5歳の児を対象に、mRNA COVID-19ワクチンの有効性（VE）を評価。2022年8月1日～2023年6月17日で、1価モデルナ2回接種のVEは29％（12～42％）であった。2022年9月19日～2023年6月17日、一価ファイザー・ビオンテック3回接種のVEは、43％（17～61％）であった。ワクチンメーカーに関係なく、少なくとも一次接種シリーズを完了し、2価ワクチンを1回以上接種した小児のVEは80％（42〜96％）であった。
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