Today I Read #174
Shaikh N, Lee M, Stokes LR, et al. Reassessment of the Role of Race in Calculating the Risk for Urinary Tract Infection: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatr. 2022;10.1001/jamapediatrics.2022.0700.
人種が小児UTIの予測項目に入っているのは人道的に問題がある(https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMms2004740)ということで、人種は本当に関連するか、メタアナで解析。非黒人小児におけるUTIのプールオッズは、黒人小児よりも2.44倍高かった(95%CI: 1.87-3.20)。バイアスリスクが低い(または、非常に低い)研究では、そのオッズ比が4.84倍になった(95%CI 3.16-7.41)。しかし、人種をUTIの既往と発熱期間に置き換えた場合、同程度の精度モデルとなった。
人種を予測因子に入れることがちょっと問題な上、この項目を予測因子から取っ払っても(黒人分の)検査だけ増えて、診断数が増えないらしい。そこで、黒人と非黒人の違いである「UTIの再発」を項目に入れると、ほぼ変わらない診断精度になるという話(非黒人のUTI再発率は黒人の2倍)。
いや、これは久々に心震える研究。天才の所業です。