165. Association of Number of Physician Postgraduate Years With Patient Intubation Outcomes in the Emergency Department
Goto T, Oka S, Okamoto H, et al. Association of Number of Physician Postgraduate Years With Patient Intubation Outcomes in the Emergency Department. JAMA Netw Open. 2022;5: e226622.
第2回日本救急医療ネットワークを使った前向きコホート研究(こういうレジストリがあるのはいいなあ・・・)。対象患者11,297人のうち、4480人(40%)の患者が初期レジデント(1−2年目)によって挿管され、3588人(31%)が後期レジデント(3-5年目)によって挿管された。一発成功率(ファーストパス)は全体で71%、経験の少ない医師ではファーストパス率が有意に低く、6年目以上の医師と比較して、1年目研修医の挿管に対する調整リスク差は-23%(95%CI:-30%~-16%)。ロジスティック回帰で多変量解析した調整オッズ比は0.30(95%CI:0.22~0.41)だった。PGY数が少ないほど、有害事象の発生率が高かった(調整リスク差 7%(95%CI:3%~11%)。詳しくは論文中の表を参照のこと。
表を見ると、徐々にファーストパスのオッズ比は下がってくるので、挿管はやればやるほど上手になるってことかね。