なぜ私が【東洋医学】をもとに鍼灸治療をしているのか
いきなりですが、みなさんは過去に何かしらの「鍼灸治療」を受けた経験はあるでしょうか。
現在の日本では美容鍼灸・不妊鍼灸が認知されだしたことで、それらの鍼灸治療を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。
その他にも現代医学的なスポーツ鍼灸や、耳に鍼をする耳ツボなども聞いたことがあるかと思います。
そんな中でも、なぜ私が「東洋医学」をもとにした鍼灸治療を行っているかをお話ししていきたいと思います。
1.さまざまな治療を勉強してきた
今まで日本で働いているときは整骨院や介護現場などで働いていましたので、どうしても西洋医学をベースにものごとを考えることが多く、指圧・整体・カイロプラクティック・その他のあらゆる徒手療法を勉強していました。
その中でもカイロプラクティックの施術にはとても興味がありました。
カイロプラクティックは背骨を中心に治療を組み立てますが、多くのカイロプラクターは背骨のみしかみていないと、私が教えてもらっていた先生が言っていました。
大事なことは人間の体は気候の変動やその日の感情の変化で微妙に変わってくるのだと。また背骨だけでなく、脈管系・筋骨格系・神経系とさまざまなことを同時に考えなくてはいけないと。その中で、私たちの扱える症状かそうでないかの判断がもっとも大事だと言っていました。
日系ブラジル人のカイロプラクターの先生でしたが、自然界のことや感情のことなど、東洋医学的なことも仰っていたのでその辺りもとても共感できました。
2.東洋医学と西洋医学の根本的な違い
東洋医学と西洋医学にはそれぞれ扱う疾患が違います。
そのあたりは以前にも紹介しましたので参考にされてください。
https://note.com/yoshiki_en_mex/n/ne233f53f47b5
基本、「急性の生死に関わることは西洋医学、慢性病は東洋医学」といった感じですね。
そして現代はこの慢性病で困っている患者さんが圧倒的に多く、東洋医学の適応範囲なのです。
3.鍼灸治療とその他の治療の違い
カイロプラクティックや整体・マッサージ、その他の療法もそれぞれ得意分野がありますが、多くは運動器疾患に対して行うものがほとんどで、なおかつ症状がでてから治療するというものが多いかと思います。(ぎっくり腰や寝違いの痛みをとるなど)
例えばある患者さんが来院されたとして、肩こりや腰痛があるとします。
その分野に対してはその他の治療で改善することもあるかと思いますが、円形脱毛症や逆流性食堂炎・扁桃腺が腫れやすいなどを同時に持っていた場合、その他の療法では治療できません。またこれらの症状を問診で聞いたとしても実際はすることがないのではないでしょうか。
このように鍼灸治療でも東洋医学をベースにした治療では運動器疾患や内科的な症状、耳鼻咽頭科の症状までもいっぺんに扱うことができ、なおかつそれらの症状が関連していることが多いので主訴以外の症状も改善するということは、大いにあります。
4.多くの患者さんに鍼灸治療が適している理由
今まで日本や海外でさまざまな国の方を診てきた経験があります。(メキシコ人、ドイツ人、チリ人、コロンビア人、フランス人、イスラエル人、タイ人、台湾人などあげるときりがありませんが・・)
国は違いますが、東洋医学の考え方で治療することによって多くの患者さんが改善しています。
なかでも日本やアジアの方々にとって東洋医学は、DNAに染みついたものがあると思います。こちらに長く住んでいる日本人の方も、「やっぱり年齢を重ねるとトルティージャじゃなくてごはんと味噌汁を食べたい」と言っています。やはり長年海外に住んでいてもDNAにしっかり染みついているんでしょうね・・・。
また東洋医学の優れている点として、気候の変化や年齢による体の変化をあげていることもあります。
たとえば台風が来る前に頭痛がしたり、雨の降る前に膝が痛かったりと東洋医学ではこれらの気候の変動も考慮して治療を組み立てていきます。
また女性なら生理の前にイライラしたりするのも、西洋医学ではホルモンバランスではないかと言いますが、東洋医学ではしっかりした理由があり、また治療も可能なのです。
年齢からくる変化では、女性は7の倍数、男性は8の倍数で体が変化すると言われています。
49歳ごろ閉経を迎えたり、男女とも40歳を過ぎた頃から少しずつ腎の機能が落ちてくるといわれています。(東洋医学で言う腎臓のはたらき)
このように長い歴史の中でさまざまな方を治療してきた経験から、「このような時はここのツボを使うとよくなる」や「このくらいの年齢になるとこんな症状がでてくる」といった感じに過去の治療のデータが膨大に残されているのです。
国は違ってもみんな五臓六腑があります。長さや大きさが多少違っても、その機能はさほど変わりません。ですのでほとんどの方にあてはまり、またしっかり改善していきます。
そのときの症状が辛いのはもちろんですが、年齢や季節の変化なども考慮しますので、東洋医学は予防医学にうってつけだと考えています。
全世界共通のこの「五臓六腑」の機能をあげながら、健康な日々を過ごすために東洋医学の考えを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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