【メキシコ人】 遺伝的な肝機能障害
メキシコ人男性。45歳
主訴は肝機能障害、脂肪肝。
以前は肉食中心、お酒はたまに。仕事のストレスがひどかったそうです。
その他の症状として、目の疲れ(眼精疲労)、足のつり、腕の毛や髪が抜けてきたとのことでした。
東洋医学には陽病と陰病というものがあります。
【陽病】とは外側からくる病で、インフルエンザや細菌感染症のようなものです。
症状の経緯は、始めの症状がひどくてその後徐々におさまっていくというようなものです。
風邪も始めは高熱が出て、ウイルスが死滅すると徐々に症状が消えていきますね。
このような症状を東洋医学では陽病といいます。
次に【陰病】は体の内側から病が発生するもので、糖尿病やガンなどが代表ですね。
これは始めは無症状からはじまり、次第に倦怠感などの体の不調、そして症状が表に出てきた頃には病がかなり進行しているような状態です。
本来であれば、これらの倦怠感の段階でなにかしらの処置をしていく方がよいのですが、なかなか体の声に耳を傾けるということができていない方も多いのが現状です。
今回の患者さんは日頃からのストレスによって体の内側から病が発生した【陰病】タイプだということがわかります。
加えて、仕事ばかりしていて運動もろくにできていなかったとのことです。
治療は【肝臓】の機能を高めるように行なっていきました。
今回のケースは病院でそもそも肝臓に疾患があるといってこられましたが、東洋医学的な「肝臓=肝」の症状も多くありました。
東洋医学では肝臓と筋肉、目、血、ストレスなどが関連しています。
また、毛も東洋医学では血の余りと言われていて、今回の症状と当てはまるところが多いです。
病院に行くと、これらは整形外科、眼科、心療内科、皮膚科などになるかと思います。
それぞれの科で薬を処方され、それを飲むことでまた胃や肝臓、腎臓などに負担が来ます。
しっかり体質を変えていきながら、鍼灸で体の機能をあげていけば、薬に頼らずとも本来の体に戻っていくことでしょう。
みなさんも今一度自分の【体の声】に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
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