ビアンキ万歳おじさん
ボロボロの状態でツール・ド・美ヶ原に出場するために長野に行きました。
事前受付を済ませ、ホテルのチェックインも無事完了。
走ったことがないので、大会のパンフレットでコースを改めて確認します。
最初に激坂があるのだけ知っていたのですが、それ以外は何も知りませんでした。
まず、スタート地点の標高が600mくらいで、ゴール地点の標高が2000mくらいのということにびっくりします。自分の経験したヒルクライムの世界では標高700mくらいが最大でした。それよりはるかに高い。。
あと、21.6kmで獲得標高1270mというのも分かる人は分かると思いますがなかなかです。私がよく行く都民の森でも20kmで獲得標高800mくらいなのに。。
これはヤバい大会にエントリーしてしまったと思い、ネットでもっと情報を調べようとしましたが、前日の落車でスマホがおじゃんになってしまったので、まずはホテルの近くで手探りでネットカフェを探します。(すぐ近くにあった笑)
で、ネットカフェで最短の30分滞在でいろいろ調べました。(基本料金+入会金が発生したのがつらい笑)
ネットでいろいろ調べて分かったこととして
・最初の激坂は斜度15~20%が2kmくらい続く
・激坂の後は斜度7%くらいの上りが12kmくらい続く
・ヒルクライムコースとしては難易度高め
ということでした。確かにこの情報だけだと自分が経験した世界よりレベルが高いです。不安でAM3:00くらいに目覚めて眠れなくなりました笑
で、本番はなんやかんやありましたが無事止まらずに完走できました。事前の情報で不安でしたしきつかったですが、何より走るのが楽しくてしょうがなかったです。
残り3kmの看板が見えたところで右足のハムストリングスが攣りましたが、そこからの景色が最高すぎ&平坦な道だったので、身体がぶっ壊れる覚悟で全身に風を感じて爆走しました。確認したら時速50kmは出てました。ゴール前の上りまでのこの2kmは最高の時間でした。
最後の1kmは上りで少しきつかったですが、何とか登ってゴール直後に右足が全部攣ってその場に倒れました。全部出し切った。
という感じでとてもきつくて楽しい21.6kmでした。
でも、一番印象に残っているのはゴール前3kmの景色ではなくて応援してくれた人がいたことです。これは1人で走っていると味わえないものでした。
序盤は沿道に地元の人がいて、レース中はところどころにスタッフがいて応援してくれるんです。あれは本当に力になりました。おそらくそのおかげで想像よりきつくなかったのかもしれません。
応援を受けるたびに嬉しくて涙が出てきました。(私だけ?笑)
中でも一番うれしかったのは、自分を抜かすときに応援してくれたおじさんです。中盤より少し先くらいだったと思いますが
「頑張って!ビアンキ万歳!」
って言いながら抜かしたおじさんがいました。
ビアンキというのは自分のロードバイクのメーカーでそのおじさんもビアンキのロードバイクに乗っていました。ビアンキと言えばカラーが特徴的なので同士がいると反応しちゃうんですよね笑
経験的にヒルクライムをしているとごく稀に応援しながら抜かしてくる人がいるんですよ。
先日しまなみ海道を走りましたが、そのときもすごくきついときに「頑張りましょう!」って言いながら抜かしてくる人がいました。
なぜかいつもすごく良いタイミングでこういうことが起こります。ビアンキ万歳おじさんの応援を受けて一瞬でしたがとんでもないパワーが出た気がします。自分の人生で忘れられない瞬間になりました。
自分はまだまだ遅くて抜かされることの方が多いですが、もっと速くなったらビアンキ万歳おじさんみたいになれたらいいなーと思いました。
ゴールしたあとにビアンキ万歳おじさんにお礼を言いたかったなー。。
ではでは。