第143回【明日は我が身】-強い人間力を創る
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いつもミドル世代に厳しめのことを
言っとりますが，今日は少し擁護
しまっす。
僕はミドル世代の味方です。
ミドル世代が環境変化に負けず
これまで以上に”イキイキとした人生”を
送ることが出来るサポートをします。
だから，守るべき時は”徹底的に”守ります。
さて，「働かないおじさん」っていう
コトバが流行ちゃってます。
僕は「働かないおじさん」っていうコトバ
に強烈な違和感があります。
中身はどうあれ，コトバは独り歩きします。
そして表層的に都合よく解釈されます。
でも，今の40代以上は，高度成長期を
前提にした人事・給与制度で会社生活を
送ってきてます。
ある意味，急激な環境変化による
”被害者”です。
「たいした価値も出してないのに
高い給料もらってる」とかよく聞きます。
でも批判すべきは”人じゃないんですよね"
会社の人事・給与制度ですよ。
履き違えちゃいけません。
健康社会学者の河合薫さんも著書の中で
「若い時は変革を主張してた人が
昇進した途端に，牙を抜かれて
保守的になる」的なことを書いてます。
なんでそうなるか？
人間はライフ・ステージの変化と
ともに”背負うもの"が多くなります。
・家族
・家のローン
・子供の教育費
・親の介護
など
”お父さん"として家族を支えるために
多くの我慢と自分を殺した
"会社への忠誠”を強いられてきたわけです。
こういう背景がある中で，30代以下が
40代以上を「働かないおじさん」
と安易に批判するのはどうかと。
今の会社があるのは
現在の40代が必死こいて頑張ってきた
おかげじゃないっすか。
自分が40代になって「働かないおじさん」
って言われないように気をつけることです。
他人を批判したって，何も得るもの
なんかないですから。
明日は我が身ですよ。
また「働かないおじさん」への処方箋
として「リスキリング」なんてコトバも
流行ちゃってます。
「勝手なこと言うな」って気分です。
慶應義塾大学大学院特任教授の
高橋俊介さんもこうおっしゃってます，
”「リスキリング」なんて綺麗事の言葉です。
何十年もやってきて、ある日突然会社都
合でこっちに行ってくれと言われ
そのためのリスキリングを
「はい、やってね」と言われても
ふざけんじゃないよという感じですよね。”
世の中は，あるタイミングでビジネスに
なりそうなものをコンテンツにして
儲けようとする人たちがいます。
振り回されてはダメっすよ。
ま，そうは言っても”現実は現実”。
コントロール出来るものと出来ないもの
があります。
コントロールすべきは
自分の”人生や仕事に対するスタンス”です。
会社に依存して環境を用意してもらうのを
待ってる「クレクレ星人」に未来はない
のは事実。
まずは自分の”スタンス”を見直しましょう。
頑張れミドル世代！
って，最後はやっぱり”厳しめ”で締めます。
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