第97回【段取り7分,仕事3分】-強い人間力を創る

僕は「間際」でバタバタすることが
出来ません。

ですから,人生62年で,飲み会も含めて
「遅刻」したことがありません。

いつも30分前には現地につくようにして
目的地周辺で時間を調整します。

もともと「用意周到」な母親の性格を
引き継いでいるかもしれません。

加えて,新卒で配属された八幡製鉄所での
三交代研修で現場のおじさんに叩き込まれ
ました。

仕事は「段取り7分,仕事3分」である。

製鉄所は,とても危険な場所です。

一つ間違うと「死亡事故」につながる
環境で仕事をします。

ですから,作業に入る前に
その日の作業の段取りや使う器具の事前
点検を入念に行います。

短い期間の三交代研修でしたが,社会人
としての生活に重要な「良い教え」を
いただきました。

いろいろと資料を作成する時も
いきなりパワーポイントを作成することは
ありません。

「段取り」として,まずは関連する
キーワードや思いついたアイデアを
ノートします。

その後資料の「ヘッドライン」を
つないでいきます。

以前もご紹介しましたが,つながりが
ないと,相手の「?」を生んで
しまいます。

ですから「段取り」の時点で
ヘッドラインのつながりに細心の注意を
払います。

ヘッドラインが出来てから,初めて
仕事=スライドの中身を作ります。

資料の作り方は,ひとそれぞれですが
「段取り7分,仕事3分」方式は
結果として,資料作りを効率化します。

資料の作り方は一つの例ですが,
これまでに様々な人に出会った経験では

「段取りが悪い人は仕事が出来ない」

傾向が強いです。

いつも間際までバタバタする人は
「段取り=準備」をちゃんとしていないん
ですね。

準備していないので,その人にとって
「不測の事態」が直前で起こります。

準備していれば防げたことが多いはず
です。

製鉄所だったら「死亡事故」になって
いたかもしれません。

このように準備もせずに「焦って」
物事を進めようとしてはいけません。

視野も狭くなりますし,準備の段階で
いろいろと気づくこともあります。

結果を求めれば求めるほど「段取り」に
時間をかけましょう。

しっかり段取りをしておけば
仕事は効率的にかつ効果的に出来ます。

多くの人が「段取り」をせずに
出来ることを元に「仕事」を考えて
しまいます。

もったいないですね。

「段取り7分,仕事3分」の精神で
じっくり準備しましょう!

さて,今日の質問です。

あなたは「段取り何分,仕事何分」
ですか?

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