第92回【"A3"でまとめてみる】-強い人間力を創る

新日鉄の鉄鋼部門の資料のルールは
「A3一枚にまとめる」
でした。

1.A3を「4つの箱」に区切ります。

2.左上に「基本的な考え方」
資料全体の要約と「何を言いたいか」
という結論までを書きます。
この箱はだいたい「最後に」埋めます。

3.左下には「事実」
現状認識を「事実」だけ書きます
ここに意見を入れると「書き直し」

4.右上は「課題認識」
事実から考えられる「理想」とのギャップ
問題と課題の違いを常に問われる

問題は「すぐに解決する」こと
課題は「理想と現在」とのギャップ

問題は資料など要らないので
すぐに解決するように指導される。

5.右下は「行動」と「スケジュール」
時間設定のない行動は,「遊びと同じ」
時間軸にコミットすることは
「結果」を出すための必須事項。

この資料を作るのは,
かなり時間がかかる,大変な作業でした。

思考と行動のフレームを一枚にまとまる
ということは,相当考えて,整理をして
資料を作る必要があるからです。

では,なぜこのやり方をルールにしていた
のでしょうか?

「伝える」ためです。

資料は,説明のためでなく「伝える」ために
作る。

資料は,「独り歩き」することが多いので
「説明がなくても」90%以上理解できる
必要があります。

90%以上の理解=伝わる

ということですね。

余談ですが,最初はなんと手書きでした。
A3一枚に収めるために,様々な「ワザ」を
覚えました。

ほぼ出来上がったタイミングで,
コーヒーをこぼして「トホホ」になること
もしばしば。

その後OASYS(懐かしい)というワープロ
に切り替わりましたが,A3一枚にまとめる
のは,至難の技,ということで
OASYSの熟練者にもなりました。

パワーポイントも楽に使いこなせるように
なったのは,このおかげかもしれません。

この「A3一枚にまとめるこ」とは
ずっと自分の「思考フレーム」を作ること
に役立っています。

電通時代も,企画書を書く前に必ず
・基本的な考え方
・現在の状況の「事実」
・課題認識
・行動とスケジュール
の4点を考えました。

プレゼン資料は,パワーポイントの
「紙芝居」型ですが
クライアントに「伝えるストーリー」は
この4点が骨子になります。

そして「伝える」ために必要なもう一つ
大事なこと。

「簡潔な文章」

です。

A3一枚に収めることは,自ずと
「短い文章」で伝えなければいけません。

そのせいか,私は「長文を書く」のが
得意ではありません。

このメルマガも「短文」を
並べたものです。

電通時代にコピーライターが

「文章は出来るだけ短く」

理由は,伝わらない文章は
書く方も読み方も,お互いに
「時間のムダ」

と言っていました。

なので,このスタイルは
情報過多の現代社会では有効です。

その後もベンチャーの事業計画
エン・ジャパンの新規事業や
塾の事業骨子など,
すべてこの手法を使っています。

ウェブサイトを作るときも
この4点が押さえられていれば
かなりサイト制作も楽になります。

会社を離れる準備をするときは
この4点をまず考えましょう。

さて,今日の質問です。

あなたの
・人生の基本的な考え方
・現在の状況
・課題
・行動内容とスケジュール
はどうなっていますか?

#人間力強化で更なる成長を
#まずは自分史作ろう
#人間力
#自分史

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