別府短編映画制作プロジェクト 『大怪獣ブゴン』 先行上映に参加して、モノ作りについて考えたこと
昨夜、別府ブルーバード劇場で、別府短編映画制作プロジェクト第2弾、
『大怪獣ブゴン』先行上映に参加。
Twitterの方には、観賞後の高揚感そのままの勢い投稿だったが、こちらは観賞後に感じたモヤモヤした気持ち、1日経った後に感じる寂しさみたいなものを中心にまとめてみた。
この作品、別府短編映画制作の2作目。
ウルトラマンシリーズで監督を務め、何度も『Beppuブルーバード映画祭』に登壇してくれた田口清隆監督の作品で、主演には、もう岡村照館長の孫といっても過言ではない、俳優の青柳尊哉。
出演者も田口監督、青柳くんがタッグを組むYoutube配信作、『UNFIX』の出演者達が多数出ている。
そして、大分怪獣倶楽部が作成したオリジナル怪獣『ブゴン』を軸に、別府の街並みを上手く盛り込んだ、30分の快作になっている。
平成ガメラで舞台となった福岡市や、シン・ゴジラの上陸でメチャメチャに破壊された東京を羨望の眼差しで観ていた自分には別府の街に降り立つ『ブゴン』をみて、ただただ、感無量……のはずだった。
作品観賞後に、ほんの少しの寂寥感と、疎外感を覚え、それは生まれ育ち、職場のある別府ではあるが、現在、この街に住んでいないのが原因ではないかと思っていた。
しかし、1日経過して感じるこの寂寥感と疎外感は、『モノを作る』ということを考えて、作品を観てしまったからではないかと思っている。
映像作品に関わらず、大きなモノ作りに取り組もうとすると、独力では難しくなる。その時に一緒に『モノを作る』仲間やチームができる。
そこには、作り手側と受け取る側とを残酷に分ける強烈な境界線が現れる。
どんなに作品が好きで、何度観ようと、熱く語ろうと、その境界線を受け取る側が超えることは絶対にできない。
そして、そのモノに関わった人の中でも映像という括りの中に入れなかった人も恐らくいたはずだ。作り手側にいるはずなのに、強烈にその境界線を感じている人が。
作品を形にするということは、この境界線を引き、人と人との関係、作品と人との関係も明確に区分されることを突き付けられたような気がしたのだ。
パッと思い浮かんだのは
scrap and build
壊すのは作品やジャンルだけではなく、そのモノに携わる人の関係も含まれるのだなと。
モノを作る時には、この境界線の外側で寂しさを感じる人が現れるということを今回の先行上映観賞後、1日経って感じていた気がする。
映像に関わる時には、楽しいだけじゃなく、その覚悟を決めて臨もうと
チョットだけ思った。
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