シン・ウルトラマンの次はコレ! 『ジャイアントお嬢様』!!
『シン・ウルトラマン』で初めてウルトラマンを観た人に向けて、「次はどのウルトラマンを観るのが良いか」という話題が活発になっている。
やはり原点でオマージュ元もいっぱいの初代か、銀河伝説から連なるゼロの映画シリーズか、近年では屈指の傑作であるZか、勧めるものも人によって様々。
正直順番とか気にせず気になったものから観れば良いと思う。
が、もし僕が一つおすすめを挙げるとすれば、間違いなくこの作品だ。
それは…
『ジャイアントお嬢様』だッ!!!!
なんや、その目は。
なんやその目は?!?!?! 文句あっかボケェ!!!!!!!!!!
いてこましたるぞワレェ!!!!!!
ハア、ハア、ハア、ハア…………
失礼、取り乱しましたわ。
「お嬢様でっかくなるだけコメディ!」って、ウルトラマンと何の関係があるのかと疑問に思われたかしら。
ウルトラマンも、お嬢様も、でっかいですわ。
なんですの、その目は。反逆の意志ありとみなしますわよ。
えー。
そもそもウルトラマンの、ひいては巨大特撮の根源的な魅力はスケール感の大きさにあると思います。
自分よりも大きな存在に、我々は恐怖し、また憧れを抱くのです。
『シン・ウルトラマン』がはじめてのウルトラマンという方にとっては、当然そういった感情もはじめてのもの。ウルトラマンのでっかさと、そのでっかい愛に胸打たれた方も多い事でしょう。
そういった方にこそ、『ジャイアントお嬢様』は最適。
「お嬢様でっかくなるだけコメディ!」というコピー、裏を返せば「でっかい」ということをとことん突き詰めているという意味なのですわ。
連載わずか3回目にして掲載された、肉村Q先生のインタビュー。
巨大化というコンテンツについて、論理的にわかりやすく解説されているのがすごい。まるで実用書みたいだよ。この内容を膨らませて一冊本を出してほしいくらい。
「そんなに巨大化が好きになったのか、肉村Q」とゾーフィも目を丸くしています。ゾーフィの目は元々丸いって? あっはっは。殺すぞ。
このインタビューを読んだ後では、『ジャイアントお嬢様』の読み方が変わる。巨大化した機子お嬢様を目にして、我々は巨大さについての意味を考える。何故巨大なものを見て我々の心は動くのか、自らに問う。
今世界で最も純粋に「巨大」を探求できるコンテンツ。それが『ジャイアントお嬢様』。
なあ庵野。俺にはお前のような、世界に名を馳せるクリエイターの気持ちはわからないが。
作るたびに大ヒットを期待される「シン・」シリーズばかり作ることに、疲れていやしないだろうか。
大人ばかりの世界に息苦しさを感じていないか。
俺はあの、『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』の時のような、伸び伸びとした姿を見せてほしいんだ。
庵野、『シン・ジャイアントお嬢様』を作ろう。
金の匂いを嗅ぎつけてやってきた大人達を集めて、「次はジャイアントお嬢様を撮ります」と断固として言ってやろう。
お金になったり多くのお客さんを喜ばせることは勿論大事だが、たまにはいいじゃないか。
そして何となく格式高い感じになっている「シン・」シリーズの雰囲気をぶっ壊して、『シン・ジャイアントロボ』、『シン・鉄人28号』、『シン・仮面ライダー555』、『シン・暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とか色々作ってほしいんだ。
お金になるかどうかはわからないが、庵野の楽しいことは、間違いなくこの漫画の中にはあるよ。
なんの話?
結論としては、機子お嬢様を下から見るアングルが多くてエッチなので好きです。6月末まで全話無料なのでみなさんも是非読んでみてください。