技術書表紙の写真撮影裏話
「行程さん」という、しおりを作成・共有できるサービスの社長をしています吉川雅彦です(Twitter:@masahiko888)。
技術書典という技術系同人誌即売会で頒布していた技術書の表紙の写真のことをチラッと書いておこうと思います。
作った表紙
技術書典3(z-index)
技術書典4(バラ風呂)
以上の2つを写真を使って制作しました。技術書典6では知り合いの0313さんにイラストを頼みましたが、今回の記事では上記2つについての話です。
なぜ写真か
技術書典で頒布される本の表紙はイラストが多く、その中で差別化をはかるため、インパクトを出せる女の人の写真を使った表紙を作ろうと思いました。あとは、ここ数年は写真を撮るのが趣味なので、単純に私が「撮りたかったから」という理由でもあります(普段撮っている写真を載せてるInstagram:@yoshikawa888)。
モデル手配
技術書典3(z-index)
Instagramで「#被写体希望」タグつけてる写真にいいねしたら、声をかけてもらった学生。1度撮影したあとに、表紙モデルをお願いしました。最近、弟子になりました。
技術書典4(バラ風呂)
知り合い繋がり。勉強を教えたのがきっかけでたまに撮らせてもらってる方。
そもそも撮らせてもらえるのか
可愛く撮ってほしいという需要があるらしいので、その需要を満たせるエビデンス(写真)があればわりと撮らせてもらえています。
撮影機材
・カメラボディ
・レンズx2
・三脚
・ホットシュー
・その他備品
あたりをスタジオに持参して撮影することが多いです。カメラはキヤノンのフルサイズ。レンズは単焦点(ズームできないやつ)。ボディもレンズも特に高いものは買っていないので合わせても20万円くらいです。レンズはひとつ10万円以下なので四捨五入すると0円です。
ライト、ストロボ等はスタジオでレンタルします。
撮影場所の選択肢
撮影場所を探す方法として、次のような選択肢があります。
・スタジオ
・レンタルスペース
スタジオは、撮影機材が豊富に揃っていて、好みの光を作ることができます。
レンタルスペースは、撮りたいシチュエーションがスタジオにはなかなかないものがあります。以下、わりと最終候補に上がってた場所です。
・学校の教室(廃校、スタジオ)
・映画館
・パトカー(劇用車)(レンタルスペースとはちょっと違いますが)
・プール
・銭湯
結局自分はレンタルスペースではなく、2回ともスタジオを借りました。
実際の撮影場所
条件として商用利用や二次利用が可能なところを選びました。
z-index本は、三鷹ユメノギャラリー。
バラ風呂本は、STUDIO P-BOUZU。
表紙カット制作費
技術書典3(z-index)
合計 約30,000円
・スタジオ代(約2万5千円、3時間レンタル)
・服
・ご飯等
・交通費等
技術書典4(バラ風呂)
合計 約33,000円
・スタジオ代(2万円弱、4時間レンタル)
・服(カンパの形で数千円)
・飲食代(ご飯+お菓子+お酒+栓抜き 約4000円)
・撮影小物(約1500円)
・バラ風呂用のバラ(約5500円)
・交通費等
真っ赤なバラは高くて断念しました。バラの保管は冷蔵庫で保管してました。
技術書典3(z-index)のラフ案
撮影場所を決める前のラフ案(の一部)です。左から映画館、学校の教室、本棚。
最終的に本棚に決め、撮影は500枚ほど撮影しました。
技術書典4(バラ風呂)のラフ案
技術書典の中の人に「きわどいものがダメかどうか」の確認を取ると「別にいいと思う」「ダメ」という回答をもらったので、最終的にダメなほうに合わせました。公式への問い合わせは(送受信間でのトラブルが起きたのか)回答は返ってきませんでしたがきっとダメなのだと思います。
ダメな理由は、子供連れの方など来られるためです。バラ風呂も、その次からも健全でいこうと思いました。
猫足バスタブで撮影するというのが決まってからのラフです。ここでも500枚くらい、シーンもいくつかで撮ってます。
次回
次回また参加可能であれば、また写真の表紙にしたいなと思います。
吉川雅彦
Twitter:@masahiko888
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