冬の畑で紡ぐ、さとうきびの物語🌱
こんにちは!瀬戸内しまなみ海道・大三島から、自然とともに歩む農業のお話をお届けします。
さとうきびの収穫を終えた畑では、来春に向けた大切な準備が進行中です。冬ならではの農作業、その舞台裏を少し覗いてみませんか?
冬越しの知恵と工夫
1. 収穫後の葉活用
収穫を終えたさとうきびの葉を、畑の通路に敷き詰めます。この葉は春先の雑草を抑える「自然のマルチング」として機能するだけでなく、その下で分解が進み、微生物活動を活発にして土壌の有機物量を増やします。これにより、地力を高めつつ持続的な農業を実現します。
2. 堆肥の利用
島内で伐採された木から作る木のチップを発酵させ、堆肥として活用しています。この堆肥は、さとうきびの株元に敷き詰めることで寒さから株を守り、さらに土壌の水分保持能力を高めます。また、堆肥内で繁殖した微生物が土壌の物理性や化学性を改善するため、作物の根の活着や栄養吸収をサポートします。
3. 「土寄せ」による保温と活性化
株元に土を寄せる「土寄せ」は、冬季の保温効果だけでなく、根への酸素供給を促進する効果があります。春以降、根の伸長を助け、さとうきびが旺盛に生育する環境を作ります。
瀬戸内地域ならではの課題と解決策
瀬戸内地域は雨量が少なく、水分管理が作物栽培の鍵となります。この課題を解決するために活用しているのが「有機物マルチング」です。葉や堆肥を土壌表面に敷き詰めることで、蒸発を抑制し、水分保持効果を高めています。また、雑草の発生も抑制できるため、化学除草剤を使用しない持続可能な栽培が可能です。
さらに、木のチップを発酵させた堆肥を導入することで、地域資源を循環させる取り組みを進めています。堆肥化の過程で発生する熱を利用し、病害虫のリスクを抑えながら有用微生物の繁殖を促す技術も取り入れています。これは土壌の健全化だけでなく、地域の環境保全にも寄与する重要なアプローチです。
春への期待と感謝を込めて
冬の畑作業は、一見地味で単調なように見えますが、次のシーズンに向けての「土づくり」という農業の基盤を支える重要なプロセスです。さとうきびに「たくさんの恵みをありがとう。また来年もよろしくね」と感謝を込めながら、丁寧に作業を進めています。
やがて春、土から新芽が顔を出す瞬間は、私たちにとって自然の力と自らの努力が交わる感動の瞬間です。その未来を楽しみに、冬の間も畑と向き合っています🌱
さとうきび栽培に挑戦してみませんか?
もし「さとうきび栽培に興味がある!」という方がいらっしゃれば、ぜひコメントでお知らせください。瀬戸内の自然とともに育むさとうきび栽培が広がれば、持続可能で豊かな地域農業の未来を一緒に描けるかもしれません✨
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