見出し画像

岩内の商店❶

北海道岩内町は積丹半島(西海岸)の付け根に位置する港町。
道内でも古い歴史を持つ岩内町は、今年で「岩内のはじまり」から270年目になります。

明治時代には、いろいろな業種の商店や職業の人たちがいて、大変な賑わいを見せていたという岩内町には、創業100年を超えて今も営業を続ける商店があります。

今日は、創業年数が160年以上という「カサイストア」のお話です。

明治18年(1885年) この頃の岩内の戸数700戸といわれる、この町で。
石川県から渡道して、岩内で陶磁器の卸売・小売業を開業した、相 文次郎氏。

画像1

当時の岩内は、御崎地区にある明治の中心街青橋の石碑がある通りには柴田川(運河)に架かっていた大橋があって、腐るのを防ぐため青色のペンキを塗っていたので「青橋」と呼ばれる様になった。
此処から、大和地区あたりが中心繁華街で遊楽館(御崎11番地周辺)附近に料理屋女郎屋10数軒あり、元万生座(現ホテルENVY)附近一画はアイヌの居住地でした。

画像2

明治28年、甥の笠井勇吉氏(笠井家初代)に家業を譲渡して道南地方一円に販路を拡張。
当時は、マルコー設備の向かい側にありました。

画像3

昭和29年の岩内大火後に、現在の場所に移転しています。
カネウロコ(屋号) カサイ商店として営業していた昭和55年、家電の流通革新に伴って、贈答用品も取り扱う様になったのです。

屋号の「カネウロコ」とは…
カネは「金」を意味するのですが、ウロコ「△」は「鱗」の意味を持つ。
鱗模様は、蛇や蝶を連想して、脱皮を表し厄を落とし再生するという意味があって、江戸時代には厄除けの文様とされていたよう。

カサイストアさんの屋号の意味を聞くと、「船頭」のお話も聞いて「鱗」は海に纏わる意味もあるのだろうか…?

屋号の意味を辿ってみるのも面白いですね!

創業当時からの問屋さんとのお付き合いの中には、(株)ノリタケの陶器の取扱いをしていたりと幅広く、今年で166年目になるカサイストアさんで、探していたモノがもしかしたら…見つかるかもしれない。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?