Power0から始められるVintage Elf ~LegacyでElfを使っているあなたへ~ 後編
この記事を開いて頂きありがとうございます。
チームボムエッグのElf担当よしかと申します。
この記事は前編・後編の後編にあたる記事です
前編のデッキリストと採用理由をご覧になられていない方は
ぜひ見てみてください!
後編ではデッキの回し方やキープ基準・追加DLCにはなりますがデッキとの相性差等紹介していきたいと思います!
前回の振り返りデッキリスト
creatures:32
4 《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》
4 《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》
4 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
2 《エルフの開墾者/Elvish Reclaimer》
3 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
3 《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
2 《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
1 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4 《Elvish Spirit Guide》
3 《忍耐/Endurance》
1 《船殻破り/Hullbreacher》
1 《鏡の精体/Mirror Entity》
spells:12
1 《輪作/Crop Rotation》
1 《精神的つまづき/Mental Misstep》
3 《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
1 《悪魔の教示者/Demonic Tutor》
1 《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》
1 《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
4 《集合した中隊/Collected Company》
lands:16
2 《Bayou》
2 《森/Forest》
3 《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《Savannah》
1 《露天鉱床/Strip Mine》
1 《Tropical Island》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
2 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
sideboard:15
1 《金粉のドレイク/Gilded Drake》
1 《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》
2 《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》
1 《敵対工作員/Opposition Agent》
1 《疫病を仕組むもの/Plague Engineer》
3 《巻き添え/Run Afoul》
3 《虚空の鏡/Void Mirror》
3 《活性の力/Force of Vigor》
デッキの回し方 ~兎にも角にもエルフを並べろ~
前半の記事にて散々ヘイトベアーがー、などと12000字近く語っていましたが、このデッキの回し方はいたってシンプル
並べて、殴る、ただそれだけ…
本当にそれ以上の言葉が見つからないんです…許してください…
先ほど申し上げた通り、まずはクリーチャーを並べることを意識してください。
vintage環境では単体除去はそれなりに存在していますが、全体除去になると採用しているデッキは思いのほか少なく、横並びのデッキ相手にはサイド後の《The Tabernacle at Pendrell Vale》に頼っているデッキがほとんどです。そこを突いていきましょう!
理想は2ターン目にはエルフを3~4体、またはその内1体がヘイトベアーという盤面になります。
数を並べたところで《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》の能力を起動し、恐竜になったエルフたちで20点数り切るのがこのデッキの基本的な
動きになります。
なので、このデッキでは《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》が引けるか引けないか、そこが大きな要素となています。
また《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》が盤面にいると後続のエルフたちの展開が容易になるので、できるだけ初手には欲しいカードになります。
ただし、このカードのためにマリガンし過ぎると、本来の目的であるエルフを並べる動きができなくなってしまうため注意が必要です。
最悪の場合《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》でのキープもできますので固執しすぎないようお願いします。
打ち消されるリスクはありますが、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》も相当強力なカードです。
Legacyで禁止されているだけあってこの子も相当な制圧力があります。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》から3マナのプレインズウォーカー達につなげる流れも強力なためキープの候補の一つです。
その時は《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》が打ち消されても動けるようなハンドをキープしてください。
1マナが《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》だけのハンドをキープしたことがありますが、ものの見事に《精神的つまづき/Mental Misstep》で打ち消され負けた試合がありました…
それ以降相当なトラウマになっています…
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》と《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》がハンドにある時は迷わず
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》を先に出してください。
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》を先に出してしまうと、
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》が召喚酔いして弱そうですが、安全に並べることが大事になるのと、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》は後半のほうがより重要度が高いため(2点ビームを放つ)正直このデッキでは誤差です。
何度も言いますが、数を並べることを意識してください!
また、どちらも引かない場合は
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》を先出しするようにしましょう。
理由としては、《不毛の大地/Wasteland》と《露天鉱床/Strip Mine》避けです。このデッキは土地が少ないため初手に土地を2枚以上引く確率がほかのデッキより絞られてきます。なので土地を割られると後続が唱えられない…ということが多々あるため、それらを回避できる
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》は大切な存在です。
出す優先度としては
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》>>>>> 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》>>《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》のイメージです。
あくまでも体感ですので、回してみて自分がしっくりくる順番を探してみましょう。
もう一つの勝ち手段としては、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》の代名詞『死儀礼ビーム』が存在します。
小さい2点ではありますが、あとちょっと打点が足りない、というときには本当に重要な能力になります。
Vintageでは墓荒らしとの《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》にらめっこがよく発生しますが、このデッキには相手よりも死儀礼ビームをより多く起動することができる《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》がいます。
こちらが死儀礼ビームを起動→スタックで相手が死儀礼ビームを起動→こちらもスタックで森をコストで戻して《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》をアンタップ→再度死儀礼ビームを起動→2点ルーズ
これら一連の動きをすることができます。
対墓荒らしとは《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》によって膠着状態が発生することがあるので、その時に強さを発揮することができます。
この組み合わせでゲームを決めることも珍しくはありません
Legacy禁止は伊達ではありませんね!
残りの勝ち手段としては、ヘイトベアーがびっくりするほど刺さって相手が全く動けずにこちらが殴り切るパターンです。
そんなことは稀なのであまり気にしないようにしましょう。
ただ、サイド後はデッキの内容がわかってるため、積極的に相手に刺さるヘイトベアーを出していきましょう!
1ターン目の《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》は強力だぞ!!!
以上がこのデッキの主な回し方と勝ち手段になります。
次はハンドの例を見て、展開の仕方やどういった手札をキープしたらいいかを見ていきたいと思います。
サンプルハンドから見るキープ基準
※PC版のDECK BUILDERの画像の調子が悪いため、スマートフォンのDECK BUILDERの画像を使っています ご容赦くださいませ。
まずはこちらの初手7枚
文句なしの大満足キープ 100点
1ターン目《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》
2ターン目には《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》+《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》からの打ち消されない
《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》が登場
あわよくば3,4ターン目には《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》の起動型能力も狙える完璧ハンドになります。
この手札で先攻ならフェッチを切って森を持ってくるのをオススメします
理由としては相手の不毛ケアと、相手の《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》がまだ起動できない段階なので、今のうちに切っておいても問題ないからです。
もし《露天鉱床/Strip Mine》で森が割られたなら《Bayou》置いて《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》そこから《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を出してお相手よりも先に《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》を起動できる体制を作りましょう
そこから《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》を出して蓋をしつつ、
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》の起動型能力を狙うプランにシフトします。
その際、《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》を出さずに手札に抱えるのもありです。並んだところを狙って出して、相手の油断を誘いましょう!
次の7枚はこちら
100点までとはいかないもののクリーチャーが並べられる満足ハンド
当然キープです
動きとしては
1ターン目安定の《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》から《Elvish Spirit Guide》を切って《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》を展開2体ひねってマナを出し《エルフの開墾者/Elvish Reclaimer》をプレイ
2ターン目には残りのエルフを展開して《エルフの開墾者/Elvish Reclaimer》の起動型能力を構えながら2枚目の土地を待つ形になります
土地を引き込めば3ターン目で25点クロック
最悪土地が引けなくても、1マナエルフを引き込めば15点クロックを叩き込むことができます。
一つだけケアするのであれば、1ターン目の動き出しについてになります。
土地を先においてしまい、《Elvish Spirit Guide》から《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》を出してしまうと《不毛の大地/Wasteland》等で割られ、そのあとの展開ができずに負けてしまいかねないので、《Elvish Spirit Guide》から《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》を展開して土地を置くようにしましょう。
その場合だと、割られても《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》を出すことができるので、何とか後続を出すことができます
地味なプレイにはなりますが、この動き一つでかなり変わりますので1度ハンドを整理して動きを確認していきましょう!
次の7枚はこちら
大量展開は出来ないものの、ヘイトベアーと除去も持ってるハンド
こちらのハンドもキープ
1ターン目は大安定の《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》
1ターン目に《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》を出せるハンドではありますが、この子は後から出ても仕事をするため急がず、打ち消されない状態で2ターン目に唱えましょう。
あとは土地を割られそうになったら手札から《Elvish Spirit Guide》を切って《輪作/Crop Rotation》
何かやばいものが出てきたら打ち消されない《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》をぶちかましてあげましょう。
1マナエルフを引ければ《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》と《輪作/Crop Rotation》を同時に構えることができるので引きたいところです
まぁこういう時は大体引きませんが…
ゆっくりにはなりますが序盤の動きとしては悪くありません
相手がドブンしてきたときはそっと2本目に行きましょう
次の7枚になります
こちらはヘイトベアーの展開を優先するハンド
アーティファクト対策も墓地対策もできるのでキープ
2ターン目の動きとして、アーティファクトを使わなさそうな相手なら1マナエルフを展開して、MOX等アーティファクトが見えたら《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》を先に唱えていきましょう。
その間《忍耐/Endurance》をピッチで唱えられるコストのカードを抱える動きを意識してください3枚目の土地を引いたら、《忍耐/Endurance》を素出しで唱えてあげましょう。
やっぱり3/4のクロックは伊達ではない
《忍耐/Endurance》のターゲットは相手が墓地を利用するデッキではない限り、自分か対象なしを選びましょう。
相手の使うデッキは自分と違ってP9は入ってるデッキ
あまりデッキに戻したくないカードばかりだし、こちらの使ったカード戻していた方が強い。
あと死儀礼ビームを打ちたいときや《エルフの開墾者/Elvish Reclaimer》のパワーを下げたくないときは、迷わず対象なしを選びます。
要は適材適所ですね 練習して適切な場面を把握していきましょう
お次の7枚
一見展開できそうに見えるが、個人的にはかなり微妙なハンド
キープするしないちょうど半々のライン
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》から展開するハンド
最悪の最悪のシチュエーション
お相手が打ち消しと《露天鉱床/Strip Mine》を持っていて手札に土地1枚しかないと見透かせるエスパーだったら負けちゃうハンド
流石に60枚のうちの1枚だし引かないだろと思ったら案外引いてたりもする。
そこまでケアするならマリガンするし、ケアせずぶっぱするなら2ターン目には3体並ぶハンドなので悪くないてふだにはなります。
流石に《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》を打ち消すプレイヤーはいないでしょ…いないよね???
通らば《露天鉱床/Strip Mine》もケアできるし、《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》は疑似的なマナクリにもなるのちの展開にもいかせられる。
君の度胸が試されるハンド… どうせ死ぬなら…強く打って、死ねっ!
次の7枚
こちらは《森/Forest》が《Savannah》に変わったハンド
こちらもかなりの博打ハンド キープするかは五分五分
先程と同じようにケアするかしないか問題
ただこの手札、一見《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》から入る手札に見えるが、実は《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》から入る手札
理由は単純、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》は《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》と違って、普通に打ち消してくるから
更に《森/Forest》が《Savannah》になったことにより、今度は《不毛の大地/Wasteland》もケアの対象になる
流石に土地を割るカードが5枚もあると引かれる割合が高いので、《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》から入るのが無難
もし2枚目の土地があるのなら《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》からスタートする
《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》から展開しても、打ち消しがなければ《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》と《遺産のドルイド/Heritage Druid》を展開でき、《忍耐/Endurance》を素出しで構えることもできるなかなか強いハンド
みんなも《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》に踊らされないように注意しましょう。
次の7枚
一転してヘイトベアーハンド
どちらも展開できるのでキープ
1ターン目に《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》
2ターン目には《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》を展開できるハンド
《飢餓の潮流、グリスト/Grist, the Hunger Tide》で数並べることができるし、いざというときに相手の《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》等を破壊することもできる
《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》が刺されば万々歳
ほとんどのデッキにはマナファクトが採用されているので、ある程度は刺さるし、序盤の展開を遅らせることによってこちらも何か引くことができると思うのでキープかとは思います。
《アロサウルス飼い/Allosaurus Shepherd》がいなくなるとここまで不安になるんですね…
もうこいつなしじゃ生きていけない体になってきています…
因みに《樺の知識のレインジャー/Birchlore Rangers》は変異持ちなので、
後続でなにも引かない場合は裏でそっと出してあげましょう…
最後の7枚!
文句なしのうんちハンド!
即マリガンです
1ターン目《溜め込み屋のアウフ/Collector Ouphe》が出てきて終了
あとは《忍耐/Endurance》がひょっこり顔を出すだけ
メインの1本目なら秒でマリガンするハンドですが、サイド後は一転してキープするかもしれないハンド
主にDoomsday相手なら墓地とアーティファクトどちらも対処できていますからね
あとは即死の墓地コンボ決めてくるThe Spyとかかな?
最後に
いかがでしたでしょうか?
このデッキは勝ち手段は簡単でも、そこに持っていくまでの道のりは多岐にわたります。ビートプランからのヘイトベアーへの移行等々
そこの見極めはとにかく数をこなすしかありません!
このサンプルハンドもあくまでほんの一例にしか過ぎませんからね
何が起こるかわかりません
サイド後だと化けるハンドもあったりと、とにかく回していて飽きが来ないデッキです。皆さんもたくさん回してみて新たな発見をしてみてください
【追加DLC 随時更新予定】
Vintageのアーキタイプから見る有利と不利
~サイドボードを添えて~
申し訳ないことこの上ないんですが、私、添削杯に出るプレイヤー故、サイドの話はあまり公にしたくない為ここからは有料記事とさせていただきます。
ただつらつらと書いているだけですので、どうしても見たい方やここまでよく書いてくれたと思ってくれる心優しい方はスガキヤおごったるわという気持ちで見てください
またスガキヤいきたいなぁ…
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