🔥聖なる炎と北マケドニア、ブルガリアでの「人長舞」のこと✨
今年10月、ENSOPHIAとして伺った北マケドニア、ブルガリアへの雅楽紹介公演では、初めて人長舞(にんじょうまい)を舞う特別な機会をいただきました🙏
人長舞は、宮中で行われる壮大な儀式である「御神楽(みかぐら)」の中で、儀式を司る人長(にんじょう)によって舞われる舞が、人長舞(以下説明ご参照)です。
そして、神聖な火としての大切な意味を成す、庭燎(ていりょう)という篝火がありますが、今回の公演では、欧州で最古の湖と言われているオフリド湖畔の木を、現地の北マケドニア大使館のNorikaさんが運んで来て下さいました。
その木を5公演中ずっと運び(まるでオリンピックの聖火のように✨)、その火を繋いできました❣️
途中、かなりの重さがあったり、途中ホテルで忘れて取りに戻ったり!と色々ありましたが😆、無事にその火を最後まで紡ぐことができました🔥
シルクロードを西に進み、ペルシャで崇拝されていたゾロアスター教(拝火教)は、純粋な火(光)を最高神の神聖な象徴としています。
古代イランではゾロアスター教以前にミトラ教(太陽神ミトラ)を崇拝していましたが、冬至(ヤルダ)は、闇から光に転じミトラ(光の女神)の生誕として祝福しました。
また、太陽の象徴として、赤い物を食すという習慣がある為、ザクロやスイカがこの時期並びます🍎
冬至を過ぎて陰から陽に転じましたが、未だ冬本番❄️この時期、聖なる火を灯し、内なる炎を見つめるには絶好のタイミング✨❤️
一人ひとりの生命の火が光輝き続きますように🔥
****************************************
「人長舞について About the "Ninjyo-mai"」
1000年以上昔から宮中で舞われてきました。「其駒(そのこま)」という歌と共に舞われます。その由来は、日本の神話の中で、天宇受売命(あめのうずめのみこと)という神様が舞った神話になぞらえているともいわれています。古くから儀礼にともなって奏されてきた神聖さが感じられる歌舞です。御神楽の儀式の最後に行われる歌舞で、なごりを惜しみつつ神々を見送る、一番の盛り上がりを見せる場面でもあります。清らかな歌声が響くなか、人長の厳かな舞が奏されます。御神楽の儀式の間中、「庭燎(ていりょう)」と呼ばれる篝火が焚かれます。