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十二使徒の名前
自分から調べない限り、普通に暮らしているだけでは新約聖書の大枠のストーリーを知る機会はほとんどないことと思います。
ところどころの話を断片的に聞きかじっていたとしても、それが旧約聖書の話なのか、新約聖書の話なのか、そもそも聖書内の話なのかどうかもあやふやなのではないでしょうか。
また、十二使徒という名称自体は聞いたことがあるかと思いますが、全員の個人名や通称を聞いたことがない方も多いことでしょう。
今回は新約聖書の福音書に登場する十二使徒の名前についてです。
福音書
キリスト教において正典とされる福音書はマタイによる福音書、ルカによる福音書、マルコによる福音書、ヨハネによる福音書の4冊です。
マタイとルカはイエスが生まれる少し前から始まり、一方マルコとヨハネはイエスが洗礼を受けるあたりから始まり、いずれも復活後に天に昇るまでが描かれています。
その内容はイエス・キリストの言行録です。いずれの福音書も大枠は同じ話ですが、詳細は異なる内容となっています。福音書は、ギリシャ語で「エウアンゲリオンeuangelion」、英語で「ゴスペルgospel」、Good Newsといいます。
ゴスペルというと音楽のジャンルを思い浮かべてしまいますが、古英語のgōdspellが語源であり、gōd(=good)+spel「知らせ」で構成され、Good Newsと同じ意味です。
十二使徒の名前
12人の使徒の名前は、マタイによる福音書、ルカによる福音書に
「ペテロ(とも呼ばれるシモン)」
「アンデレ」
「ゼベダイの子ヤコブ(大ヤコブ)」
「ヨハネ」
「ピリポ」
「バルトロマイ」
「マタイ」
「(デドモと呼ばれる)トマス」
「アルパヨの子ヤコブ(小ヤコブ)」
「タダイ」
「イスカリオテのユダ」
「熱心党のシモン」
とあります。使徒はギリシャ語で「アポストロスapostolos」と言います。
このうち、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、ピリポ、マタイ、ユダについてはこれまでに取り上げているので(一部非公開に変更済み)、ここでは残りの使徒バルトロマイ、トマス、タダイ、シモンの名前の意味について解説します。なお、十二使徒の中にはパウロはいません。
アンデレについては以下を参照してください。
マタイについては以下を参照してください。
ヨハネについては以下を参照してください。
次回は新約聖書のストーリーを確認します。