国の財政について思うこと

今年の春は、多くの企業で給料が引き上げられ、6月からは、減税も始まったのに一向に景気が良くなっている気がしません。なぜでしょう。それは私たちの心の中に、その程度のことでは拭うことのできない、将来への漠然とした不安があるからではないでしょうか。ではその不安はどこからきているのでしょうか。
政府(財務省)は、国は日本銀行に1250兆円借金している。日本のGDPの二倍以上の借金だ、このままでは日本は破産してしまう。税収よりも財政支出を少なくして、財政を黒字化しなければならない。即ち、プライマリーバランス(P.B.)を守らなければいけないというのです。

これは家計の立場からすると、即ち、私達の生活感覚からすると、確かにその通りだ、我慢するしかないと思ってしまいます。
しかし、これは、全くの間違いです。国家と家計は全く違います。国は、私達と異なり通貨発行権を持っています。この通貨発行権は、世界の全ての主権国家が持つものです。
国債発行残高が1250兆円あるということは、政府がそれだけ通貨を発行したということに過ぎません。確かに政府は、形の上では、日本銀行に1250兆円借金があります。ですから政府は毎年、日本銀行に10兆円ほど利子を支払います。日銀は、受け取った10兆円から国債発行の手数料を引いた残りは、政府に返さないといけません。なぜなら日本銀行は、政府の銀行なので、利益は、政府に返さないといけないからです。
また日本の国債は円建てですから、外国人が、元金の返済を求めてきたら、1万円札を印刷して渡せばいいのです。これはアメリカでも、どこでもやっていることで、日本の何倍も国債を発行して世界中から米国債を買ってもらってなんともないのは、同じ理由です。
日本の経済を立て直すには、消費税をまず5%に下げ、それが景気に良いことを確認して(インボイスもいらなくなります)、そのうえで、0%にすればいいのです。

次回は、もっと詳しく日本の経済を立て直すための政策についてお話ししたいと思っています。

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