なぜ円安がとまらない?

いつの間にか、円安が進み、1ドル=160円位まで円安が進行しています。これにより輸入品の価格がますます上昇し、消費者物価の上昇は、避けられません。私達庶民の生活は、苦しくなるばかりです。

どうして円安が止まらないのでしょう。

一つは、日米の金利差が大きいことが、あげられます。日本国債の金利は、年利約1%、米国債の方は、4.3%ほどなので、米国債を買う投資家が多いのでしょう。

もう一つの大きな原因として、国内の工場の海外移転があげられます。
工場の海外移転の原因は、二つあります。

一つは,1980年代の、主にアメリカとの貿易摩擦により、多くの自動車工場がアメリカに移転したことがあげられます。しかしこの後の、二つめの原因と比べれば大したことは、ありませんでした。
今日の日本の苦境の最大の原因は、2009年の政権交代で誕生した民主党政権にあります。民主党政権は、消費税を5%から8%に引き上げて、せっかく上向いてきた景気をたたきつぶしました。

また民主党政権は、日本銀行総裁に白川さんを選任しましたが、白川総裁は、デフレなのに、信じられないことに、インフレが心配だからと言って、金融引き締めを行ったのです。即ち、1万円札の発行を抑えたのです。その結果、外国為替市場で、円が不足して、超円高を招きました。1ドル=78円まで円高が進みました。1ドル,100円位で、ぎりぎり5%ぐらいの利益が出ていたのが、78円では全くの大赤字で、平均株価は、7000円台まで大暴落し、企業は、日本国内で生産しては、立ち行かないので、どんどん工場を海外へ移転したのです。こうして産業の空洞化が起こりました。

現在は超円安ですから、日本国内で生産しても、大きな利益が出るのですが、莫大な投資をして作った工場を捨てるわけにもいかず、国内の経済の衰退が、現在の超円安を招いた、もう一つの大きな原因なのです。

15年前の民主党政権が、今日の日本の大苦境の決定的な原因ではありますが、なんとか知恵をしぼり、少子化で労働力が減る中で、移民国家になるのを防ぎ、日本の尊厳と国益を守って、日本を豊かで強い国に復活させる道を見つけて、明るく希望に満ちた日本になるように最善の努力をしていきたいと思っています。

次回は、その方法について、お話ししたいと思っています。

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