山科家「公家雅の系譜 年末年始の室礼」
あっという間に師走ですねぇ。
裏山文庫、本年最終の大仕事です!
京都の衣紋道山科流若宗家、
山科言親さん協力のもと企画展
「公家雅の系譜 年末年始の室礼」を
開催する運びとなりました。
京都の山科家と豊橋市との縁の話もあり
豊橋市民としてはとても興味深いです。
ちなみに460年ほど前のお話。
詳しくは下記をご覧ください。
現代でもまたこうして山科さんと
豊橋でご縁があったことを
数百年後に語られるかも知れない。
いとをかし。
それにしても前回の裏山文庫企画展、
稲吉オサム氏の渥美からの流れが
とても良い気がする。
平安貴族の需要に応えた渥美窯。
意図していないけど偶然の巡り合わせで
ひとり興奮している。
皆さんも是非興奮しにいらして下さい。
フンフン!
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代々宮廷装束の調進・着装を伝承する山科家の30代後嗣、山科言親氏をお招きし、山科家所蔵の貴重な資料を展示致します。物語性のある室礼を通じて、公家の文化的な背景や世界観に触れて頂きます。またそれに合わせて、装束の織物や色使いに基づいて製作した帯、公家の普段着に着想を得た着物などをご紹介致します。
◆みどころ1
公家山科家13代の山科言継〈やましなときつぐ〉(1507-1579)は弘治2年(1556)駿府の今川氏を訪れる道中、三河室津(牟呂)に船で着岸し、現在の豊橋市内に逗留しました。その模様は言継が約50年にわたり書き継いだ日記『言継卿記』に記されています。『言継卿記』は戦国時代の一級史料として評価され、本年11月に重要文化財指定に答申されました。そのことを祝して、言継が新春の宮中歌会で詠んだ和歌を展示し、山科家と豊橋の縁を結びます。
◆みどころ2
本年9月から11月にかけて九州国立博物館で開催された特集展示「御所の器 - 公家山科家伝来の古伊万里」で展示された江戸期の伊万里焼を特別に展示致します。
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・展覧会
「公家雅の系譜 年末年始の室礼」
・会期 2022年12月16日(金)17日(土)18日(日)19日(月)
10:00-18:00 (最終日のみ16:00迄)
・入場無料
・会場 裏山文庫
https://fb.me/e/3O72LR2pq
愛知県豊橋市南栄町字空池8-100 『呉服の山正山﨑』店舗裏。
(お車でお越しの際は呉服の山正山﨑駐車場をご利用ください。
詳しくは地図をご覧下さい。)
・壊れやすい貴重な物がございますので小さなお子様連れのお客様はお子様から目をはなさないようお願い申し上げます。
・大変小さな会場ですので混雑状況によっては外でお待ち頂く場合がございます。予めご了承くださいませ。
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山科言親(やましなときちか)氏
1995年京都市生まれ。衣紋道山科流若宗家。
山科家の30代後嗣。
各地で公家文化を伝える講演会や展覧会を
開催し、メディアへの出演や歴史番組の
衣装考証など幅広い活動を行う。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100062098358717
山科伯爵邸源鳳院
https://www.genhouin.com/
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・山科家について
山科家は藤原北家の流れで、平安時代末期〜鎌倉時代初期の公卿藤原実教(1150〜1227)を初代として始まりました。後白河法皇より山科新御所とその周辺を所領として賜り、以後代々伝承し、家名の由来となります。山科家の人々は宮中で大納言・中納言・参議等の要職についた他、南北朝期以降は内蔵頭・御厨子所別当を世襲し朝廷財政を運営します。また、公家の家職として、装束の調進と着装をする衣紋道山科流並びに雅楽の笙を伝えるなど、有識故実をもって歴代天皇の側近として仕えました。山科家は歴代当主による日記が多く伝存していることで著名であり、中でも13代言継(1507〜1579)の日記「言継卿記」は戦国時代研究の重要史料として評価されています。
・衣紋道とは
衣紋道とは公家や武家の装束の着装法について、古くから伝えられてきた技術や考え方のことです。