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命懸けの穴窯掘り

豊橋市某所でガチな「穴窯」掘りの手作業が続く。
皆さんご存知の「登り窯」より古く
もっと原始的な窯。
この場所の数百メートル先に
古墳時代の穴窯跡がある。
なのでそれなりに適した場所ではないだろうか。
市内では前代未聞のこのプロジェクトは
陶芸家の稲吉オサム氏が発起人で
日によって色々な人が作業を手伝いに来ている。
先日はアメリカのゴールドラッシュを
彷彿とさせる格好の河辺さん、さすがイケてた。
みなさん思い思いの服装で参加している。
この日私は木綿の縞模様の着物で
幕末ぐらいの農民をイメージ。
先日京都の山科家30代目に着させて
頂いた徳川家康の装束との
まさに天と地の差を楽しむ。
そして一緒に穴を掘るのは
20代の若手陶芸家の木村達哉さん。
サプライズで褌をプレゼントし、
褌の付け方をレクチャーしたら
嫌な顔せず喜んで!とそのまま掘ってくれた。
さすが若いだけあって掘るスピードが違う。
彼はリミッターがぶっ壊れており
途中でストップを掛けないと
死ぬまで掘っているんじゃないかというぐらい
土を愛し、腹が減ったら土を食べ
そのまま土の上で寝てしまい
土に還ってしまいそうな人間だ。
それにしても想像以上の異常な重労働で泥だらけ。
褌姿の木村さんが真剣に掘っているのを
隣で見ながら笑いが止まらない。
どこかで見たような光景だとおもったら
昔の炭坑で作業をしているイラストだか
ジオラマを見たがまさにこんな感じだ。
婦人会の方たちとハイよ!次!お待ち!などと
声を張り上げて作業が進んでいった。
火入れが待ち遠しい。

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