仙台城下の旅4『柳町通り』
現在は一番町となっています。
伊達政宗に従って米沢から岩出山に、次いで仙台に移転。
仙台の中でさらに一度移転して現在地に落ち着いた。
6つの御譜代町の一つである。
江戸時代から現在まで豪商や大店舗を見ない庶民的な商工業地である。
現在も創業400年の古くから商売を営んでいる会社が存在しています。
伊達政宗の出世とともに移転した町は全部で6つあり、これを御譜代町といっている。
仙台の町人町には町列という序列があり、柳町は大町、肴町、南町、立町に次ぐ第5位とされた。
御譜代町の特権として、6年に1度、九月御日市(九月日市)を立てた。
6つの御譜代町が順番に9月の間主要17品目の売買を独占するもので、期間中は城下の商人も外から来た商人も柳町で店を借りて商売しなければならなかったという。
この特権は慶安4年(1651年)10月に廃止され、かわりに城下の商人から総額70貫480文の日市銭を徴収する権利が、6年交替でめぐってくることになった。
また別に、城下での茶の取引を独占する権利もあった。
これも九月日市と同じく、その商売をするなら柳町に店を持つか借りるかしろ、というものであった。
この特権は田町の紙独占が廃止された寛永18年(1641年)頃に廃止された。代償として、他の町で茶を商う者は月に銭150文を柳町に納めることになったという。
伊達政宗は城下発展の為に今でいう条例を施行している。
特に政宗と苦楽をともにしてきた御譜代町には大きな特権を与えています。
現在、仙台初売りでお茶屋さんが豪華な景品や特典をつけた商売は方法は今に受継がれているのかも知れません。
ちなみに現在、豪華な景品や特典を付ける販売方法は景品法に抵触するという。
不当廉売にもあたる可能性があるようだ。
しかし、公正取引委員会は、旧仙台藩領内などで見られる初売りは伝統行事とみなし、特例として3日間以内で認めている。
公正取引委員会に認められた「仙台初売り」開催地域は旧仙台藩領内に限られる。
「仙台初売り」4日目以降は特例は認められない。
お正月になるとテレビなどで『仙台初売り』と騒いで放送するのは実はこんな訳があったのでした。
政宗の政策は今にも受継がれていると思うとすごいと思いますね。
場所:宮城県仙台市青葉区一番町1-11-3