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平屋を建てる 31週目

20241120記

土曜日。現場を訪ねると、玄関のドアは閉まっていて、外で1人で作業をしている男性がいた。左官屋さんのようだ。家の土台部分(基礎)や玄関前の階段、表札になるコンクリートブロックの壁を、きれいに塗ってくれているようだった。基礎なんかはコンクリート打ちっ放しの、コンパネの線やボルトのあとが残っている無骨な感じだったのだけれど、それがとても滑らかになっていた。無骨な感じも好きだったけれど、滑らかなほうがやはり美しかった。こんにちは、と声をかけると、「今日は入れませんよ」と玄関先のほうを見ながら返事をされた。塗ったばかりだからその上を歩くことはできないのだとすぐに理解した。「明日も」と彼がつけたした。そうか明日もダメか。今週は家の中に入れないのかとあきらめて帰った。

日曜日の夕方、新宿にあるノーマンのショールームに出かけた。カーテンを検討するうちに、ロールカーテンやブラインドも気になりはじめ、いろいろと検討した。窓が多かったり、大きかったりすると、それだけ必要なカーテンの数も増え費用もかさむ。あたりまえといえばあたりまえなのだが、建物を建てることのほうに気持ちが集中していたから、そんな想定はまだしていないのだった。いよいよ、「建てる」から「住む」フェーズへ。着実に進んでいるのだ。その場で候補を決めて、見積を出してもらった。来週末は現地で採寸をしてもらうことになった。

月曜日。お昼休みを使って現場を見に行った。左官屋さんが引き続き作業をしていて、靴を脱いでどうぞ、と言われた。玄関があいていて中に人がいるようだ。「タイル屋さんですよ」と左官屋さんが言うので、業者の人たちもお互いを職業名で呼ぶのかと思って妙に感心した。建物内を確認してまわる。細部の作り込みや仕上げがどんどん進んでいた。キッチンの壁、薪ストーブ付近の床と壁、そして洗面所の壁にタイルが貼られていた。先日サンプルを見て選んだものだ。室内のライトも天井のすべてに設置済みのようだった。あとわずか、もうひと息。この週報もあと数回で最終回を迎えることになりそうだ。

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