平屋を建てる 19週目
20240827記
土曜日。夕方、工務店のYさんと建築家のNさんと打ち合わせをするために現場を訪ねた。市の花火大会が行われる日で、道は混み、道路の両脇は浴衣姿の人たちが楽しそうに歩いていた。2人は先に来て打ち合わせをしていたようで、僕らが着いた頃には話はあらかた終わっていた。僕らが2人に伝えたかったのは、11月の完成予定を遅らせないでほしいという点で、これはそろそろ三者で顔をあわせた上でしっかり伝えなくてはと思っていたことだった。12月からはローン返済がはじまる。引っ越しが12月にずれ込めば、マンションの家賃もかかってしまうので、それはできればというか絶対に避けたい。進行は当初の想定より少し遅れ気味ということだった。11月の完成、引っ越しは必ず守ってほしいと2人に伝えた。
18時すぎに訪れたときはまだ少し明るかったが、建物のなかで話をしているうちにあっという間に暗くなった。作業用に電気は通してあるので、Yさんがライトをつけてくれた。現場の進捗を確認すると、まず玄関にドアがとりつけられていた。先日ショールームに見にいったばかりと思ったので、おぉと驚いた。保護のため全面が段ボールで覆われていたのでドアそのものを見ることはまだできない。それから、壁や天井に断熱材が詰められていた。天井の一部には石膏ボードが貼られていた。細かいところで少しずつ着実に進んでいるのがわかる。
せっかく三者が集まる機会なので、まだ決めていないこと、新しい検討事項について確認をしていった。床材をはる方向と天井の板をはる方向をどうするか。寝室の窓には雨戸を造作して取り付ける予定にしていたがシャッターに変更するのはどうか。それは見た目のおさまりの観点と、そもそも毎日雨戸を出し入れする手間をかけます? と聞かれ、確かにシャッターにしたほうがいいかもと思った。金額も造作するよりマイナスになると言われ、シャッターへの変更を決めた。先日確認した予算オーバーを少しでも減らしたい。
打ち合わせを終え駐車場に向かって歩いていると、Yさんが本当にこのエリアは静かだし、景色もいいし、まわりの人もいい人が多いですね、と言った。近隣からのクレームは今のところ一切なく、それは珍しいことのようだ。