平屋を建てる 30週目
20241111記
土曜日。朝から美容室。それから、家を見に行った。玄関があいていたので、のぞくと大工さんが作業をしていた。まだ出番は終わってなかったようで、挨拶をすると、この間はどうもとお礼を言われた。先日、差し入れついでに新米を持っていって渡したのだ。今日は丸ノコを使って幅木を細かく切っていた。家の変化を確かめる。
玄関に下駄箱がついた。脇に小さなベンチと木製のポールも取り付けてある。壁がほとんど塗り終わっていた。そしてついにキッチンが入った。初期の設計では木を使って造作することになっていたが予算面で却下。システムキッチンを入れることになった。ショールームを見に行ってみたら、今どきのキッチンは機能もデザインも優れていて、これなら問題ない、造作よりむしろいいかもとなったのだった。ひととおり見てまわり、大工さんに声をかけて現場を後にした。
日曜日。家が着実に完成に近づいている。今度は、住みはじめてからのことに意識が向いた。朝からIKEAに出かけた。ダイニングキッチンのテーブルを見たり、フローリングの床を傷つけないようにラグマットを見たり、パントリーを整理するための棚を見たり。そうだ、窓が大きくなるからカーテンも見なくては。これまで畳に布団を敷いて寝ていたから、これからはベッドも必要だ。見てまわるのはとても楽しいけれど、やっぱり疲れる。金額も膨らむ一方だから、今度はニトリへ。同じようにカーテンやベッドを見る。今度はデザインが気になる。せっかく建築家と建てた家なのに、という変なプライドも出てくる。今度は老舗の家具店へ。見るもの見るものどれも、ものがいい。とてもいい。飛騨の材木を使った家具なんていうのを見るととても欲しくなる。3軒をまわって、疲れて、帰ってきた。必要なものをすべて一度にそろえるのが難しいということだけはよく分かった。予算と照らしてここは焦らずじっくり考えようということになった。