【2020年3冊目】「人を動かす人になれ!」

例によって本紹介です。

2020年3冊目は、こちらの本になります。

1998年に創刊され、20年以上経った今でも、未だによく読まれている本ですね。

タイトル、表紙、帯、どれを取っても「古臭い本なのでは?」なんて思ってしまっていた私もいましたが、いざ手に取ってみると、自分の仕事に置き換えて考えることができることが多く、買ってしまいました。

とは言っても、「リーダーシップ論」が中心なので、私がこの本の内容を本当に活かすことができるのはもう少し先かもしれません。

ただ、若いうちから上司の視点に立ったり、逆に後輩の視点に立ったりして仕事を進めることは非常に重要だと思います。そういった意味でも、今この本を読んでよかったなと感じています。

では、気になったところをまとめてみます。

と思ったのですが、マーカーを引いたところが多すぎて、どうしようかと再度そこを見直してみると、結局この本が言いたいことは、以下の4つに集約されると気づきました。

1、部下は上司を見て育つ。上司が少しでも弱音を吐いているようでは部下は育たないし、部下の陰口を言っているような上司は論外。

2、人生トータルで見た「苦」と「楽」の量は決まっている。先に苦労し、後から喜びを味わおう。

3、大企業は「勝者」の学生ばかり採りたがるが、「敗者」を育てることが大きな成果を生む。

4、人の目を気にし、周りに流される人間に人はついてこない。一度決めた信念はなんと言われようと貫く。そして結果を出すことで人からの信頼は得られる。

特に3はあまり見ない論調ですよね。勝者の学生はプライドが高いことが多く、「優秀」を「超優秀」にするのには非常に時間がかかる。でも、敗者の学生は根気強く教育することで、いろいろなことを柔軟に吸収し、「超優秀」になる可能性を秘めている、というわけです。私自身も「有名大学出身」ではないので、この「たたき上げ根性」で頑張ろうと常日頃から思っているところです。

それから、細かい仕事論について、興味深い内容があったので、3つだけ書きますね。

1、上司は部下に、「分かっているだろう」という態度をとらない。

 人の信頼を得ようと思うと、相手に不安を与えさせるような態度をとってはならない。そのためには、上司から部下へこまめに話しかけること。「言わなくても分かっているだろう」という態度は禁物。

2、「責任譲渡」と「権限譲渡」を勘違いしない。

 その仕事の「権限」は担当している部下にあるが、「責任」はその権限を部下に任せた上司にある。よって、1とは逆に、部下はその仕事について何かあった(特にネガティブなこと)際には、上司に逐一報告すべきである。それが権限を譲渡してもらった信頼に応える行動である。

3、叱る時には、その3倍はアフターケアをする。また、叱ったことはすぐに水に流す。また、「辞めてしまえ」だけは絶対に言わない。

 「叱られている者ほど優秀。叱ってもらえないのはまだそのレベルに達していないということ。」また、褒める時は間接的に、または文書に残すのが効果的。文書は見るたび何度でもその人を褒め続ける。


 こうして読み返しているだけで、たくさんのことをこの本から吸収できたと感じます。毎回書いている気がしますが、あとは実践するだけですね。

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