須崎文代さんによる「共同キッチンの先駆者たち」

住まいの歴史の研究者である須崎文代さんによる記事「共同キッチンの先駆者たち」が公開されています。

うちは、4月から妻と娘が在宅での勤務+授業になり、さらに新しいスタッフが入ったので、ほぼ毎日お昼ご飯を一緒に食べています(日によってはアルバイトの人も来るので6人ほど)。しかし、買ってくるにしてもすぐに飽きてくるし、つくるにしても献立を考えるのが大変。

毎日のように、みんなに「なにが食べたい?」と聞いて回る日が続いています。これもなかなか大変なので、そろそろ打開策を考えたい所。ただ、お昼を一緒に食べるのは、まとめてつくれば効率的だし、いい意味で家族感があって気に入っています。

いきなり話が脱線しましたが、須崎さんのこの記事では、家政学の母 エレン・スワロウ・リチャーズ、田園都市構想のエベネザー・ハワード、栄養学の父 佐伯矩の三人による共同キッチンが紹介されています。

「共同キッチンの目的は、労働を共同化することで無駄に重複していた部分を集約し、そこから得られた余地は生活を豊かにするために使うというものであった。」

と須崎さんも書いているように、効率的という部分もあるけれど、そこで得られた余地が生活を豊かにしてくれるといいなあと。毎日コンビニというのも寂しいですし(いや、ぼく自身はハンバーガーやカップラーメンも美味しく食べるタイプなのですがw)。それ以上にやはり食をともにするのは、共同体を形成するひとつの大きな要素だなと実感しています。

いつまでこの状況が続くのか分かりませんが、在宅になって家族でいる時間が長くなったことは素直に楽しい。これからの住まいや仕事を考えた際には、共同キッチンは重要な要素だなど思います。

しかし、その際に須崎さんが最後に引用しているR・S・コーワンの言葉、『お母さんは忙しくなるばかり』ということがないようにしなければならないですね。

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