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ワーホリ初日からエストニアの緊急病院に行った話(ヨーロッパで病院に行ったらいくらする?)

こんばんは。7年間正社員をしたのちフリーランスになったよしはるです!

今日はワーホリ初日、エストニアの空港に着いた瞬間電話をかけて緊急病院に行ったので、その話を書いてみたいと思います。
多分めっちゃニッチな記事なのですが、他にワーホリでエストニアの病院に行った人を見つけられていないので、多少役に立つかな?と思っています。

海外で具体が悪くなった人の読み物としても楽しんでいただけたら嬉しいです🏥

留学やワーホリなどでエストニアの病院に行きたい方は、『East Tallinn Central Hospital Emergency Medicine Department』に行ったのでシェアしておきます。一番最後の⑥にGoogleMapも貼っています。
(最新の情報収集や意思決定はぜひご自身で…!)

後日行った保険会社への請求方法と結果もシェアしますのでお楽しみに!(?)

①ドイツで肺の痛みを感じる

エストニアに来る前、5日ほどドイツに滞在していました。
ドイツは世界三大クリスマスマーケットがあると聞いていたので見てみたかったのと、高校時代の友人がいるので会いたいと思ったからです。

ドイツではスマホを盗まれまして、
せっかく撮った景色もほとんど消えました🫶これもまた後日…✍️

人生初の大ぶりソーセージの動画は無事確保される

エストニア出発まで残り2日、友人と会っている1泊2日のタイミングで右の肺に強い痛みが。
何しても痛いのですが、我慢しようと考えます(?)
すると友人が「病院探してみたら?」と。

しかしヨーロッパの病院は高額と聞くし、ワーホリに際して入ったヨーロッパの保険もエストニア到着日から有効であることを思い出します。
「ドイツにいる期間から被せるか迷ってしなかったんだ、くぅ… 」と思いつつ、「クレカの付帯保険で行けるかも、、?」と調べると、私の持っているクレカは全て利用付帯(航空券や宿など旅の支払いをそのクレカですると有効になるもの)でした。

現地についてからの電車移動でも有効とのことでチケットを買った後に電話するも、利用後になった症状に対して有効なため当たり前に使えず。
でも、無理だとしてもやってみるある種の図々しさが、海外で生きるには必要だとも感じました🫠

※そして皆さんは旅行の時にクレカで病院に行けるようにしておくことをおすすめします!
なんとオペレーター側で日本語で病院の予約までしてくれるという噂です。もちろんカード会社によると思いますが、、!

②痛みが変わらぬままエストニアへ

友人と別れた後も痛みが変わらず、咳も止まらず、そのままエストニアへのフライト日に。

途中ラトビアで3時間のトランジットがあったのですが、痛みが強くなり、心なしか息もしづらい気がしてパニックになりそうだったので、
「着いたら絶対病院に行く!」と決めて心を落ち着けていました。

何も食べてなさすぎてかろうじて食べたカッテージチーズケーキ。
美味だった。
エストニアの病院事情を調べまくった思い出のSAMSUNGラウンジ。
ここでスマートに仕事したかった

異国の地で病院には行きたくないのですが、以下理由から行くことを決めていました。

  • エストニアの医療水準が日本と近いことを知っていた

  • 先に書いたドイツ在住歴3年の友人が車に足を引かれて病院に行った際、20ユーロほどだったと聞いたこと(ビビりすぎて10万円以上取られると思っていた)

  • この友人が別れ際に「ドイツ人もこうして健康に生きてるんだし、何かあったら病院に行けば大丈夫!」と言ってくれたことに妙に納得したこと

明らかに肺が痛い中、行かずに悪化する方がやばいと思ったため行く決心がついていました。

③エストニア・タリン空港に到着し、英語で電話をかける

さて、ラトビアからはたった50分のフライトです。
念願の場所に着いたにも関わらず「エストニア着きました!やった〜!」を撮る気持ちになれないほど痛みが心配だった私は、着いてすぐ空港でSIMカードを買ってセットアップをします。

4本のフライトを通して辿り着きましたが、
エストニアへのフライトだけ窓際の席で、
景色も驚くほど綺麗でした。
体調は悪いけど、
憧れの国に本当に着くんだと感じました。
タリンに着いたことを自覚したくて
頑張って撮った写真

SIMが無事にセットアップできてしまいました。
…そう、つまりこれから英語で電話をかけなければならないのです。

そもそもエストニアはホームドクター制度を取っていて、具合が悪くなったら馴染みのホームドクターに相談をします。
そのドクターが病院に行くべきと判断した時のみ病院を紹介されるので、最初から病院に行くルートがかなり狭いということを理解していました。

まず、外務省が出しているサイトの私立病院に電話をかけてみます。
私の英語力はちょっとした雑談ができるくらいなので、電話のガサガサした音質で話すには難易度がとても高いです。
何度も「それはこういうこと?」と聞いていくと、「緊急病院に行くべきだ」と言われました。

私がかけている病院にも緊急病院があるとの記載を読んでいたので、何回も「今からあなたの病院に直接行っていいですか?」と聞き続けると、「1220に電話して聞いてみて!」と言われます。

1220を調べると、「ホームドクターホットライン」と出たので、かけてみることにしました。
また症状に関して同じ説明をすると「ホームドクターはいますか?」と聞かれ、いないと答えると「緊急病院に行ってください」と先程の病院を紹介されます。

「実はさっきそこにかけたのですが…」と伝えると、「多分番号が違うと思うからこっちにかけてみて!」と新たな番号を渡されます。

「これが緊急担当に直通なのか。電話しないと辿り着けなかったから偉いぞ!」と3回目の英語の電話、意を決してかけると自動音声のエストニア語で何かを言われて切れてしまいます。

「…なんでやねん!もう直接行ってやる!!」
無敵状態になっていた私は、空港から30分ほどの場所にある緊急病院に突撃することを決めました。

④East Tallinn Central Hospital Emergency Medicine Department(緊急病院)に突撃

トラムを乗り継ぎ、病院の前に到着。
ここに来て異国の病院に入ることを少しためらいます。
「めっちゃ高かったら?」
「ただの筋肉痛で何事もないかもしれない」

でも、何もなければそれでいいのです。
やはり長期で考えたら今行った方が良い。そう考えて扉を開けました。

明らかに緊急の入口

着くと緊急病院なだけあって空気が重い。
受付で話しかけようとするも視線を感じて前に進めず。
何せしばらく暮らすためのLサイズのどでかいスーツケースを引いた人がやってきたのです。
確かに不審者です。

一旦壁に吸い寄せられるように貼り付くと、すぐに旅行客のような方が「番号札はとった?」と。
「ここで取るんだよ!Englishだよね」と画面の言語変更までしてくれる。
や、優しい…

番号札を取ると比較的すぐに呼ばれます。
「英語は話せますか?(自分も話せないのに)」と聞くと、「NO、スマホの翻訳で見せて」と。
なるほど。
「肺が痛いので検査してください。薬もほしいです。保険会社に請求するので請求書とレシートもください」とエストニア語翻訳すると、OK!と。
(この時いつの間にか英語がわかるナースの方も来てくれていました)

「125ユーロ(2万円ほど)最初に払ってもらうけどいい?」と聞かれ、10万円くらいかかると思ってた&最初に金額がわかるなんて安心!と思った私はニコニコでOK!と答えます。

クレカで支払い、その場ですぐに請求書はくれたのですが、レシートをくれなかったので「それもほしい」と伝えました。するとコピーして請求書とホッチキスで合わせて渡してくれました。
ちゃんと保険会社に出すべき書類は事前に把握して、漏れなくもらうようにしましょう!

私があまりに軽快にOK!というので、
紙に書いて125ユーロを念押しされる

支払って少しすると問診へ。
さっきいたナースの方で、いつからどんな症状があるのか等ヒアリングされた後、「薬飲みたい?」と聞かれます。
とりあえずYESと答えると、どでかいタブレットを引き出しから3つ出し、「炎症おさえる系だからこれを飲んで!水は持ってる?」と。
まさかのその場で飲む薬の話で、初めての経験でした。

それから「レントゲンと血液検査、それからインフルエンザの検査をするけど良い?」と言われ、YESと答えるとそのまま血液検査と鼻に綿棒を突っ込む系の検査をすることに。

綿棒は片方だけと思ったら両鼻に入れる展開になりましたが、私が龍角散を舐めていたので「待って、これを出します…」と伝えると「Oh OK!」とティッシュをくれたり、先程のタブレットがあまりに大きかったので「日本のはもっと小さいよ!」と伝えると「じゃあこれをふん!と割らないといけない?」と笑ったり、異文化交流をしました(?)

最後に「通常は電子カルテだけどあなたは持ってないから、この紙を薬局に渡して」とまさかのまだなんの検査結果も出てない中で付箋にて処方箋を渡されます。

【2回目の病院に行ってから追記】
ちなみにこれで薬はもらえない😂
紙に印刷した処方箋をもらいましょう(症状と薬の名前が書いてある紙)

ちなみにレントゲンのX-ray、抗生物質のantibiotics、肺炎のpneumonia等の使いそうな医療英単語はトランジット中のラトビアで音を含めて覚えてから行きました。
何をされてどんな結果が出るか正しく知りたかったのと、咳止めなどの対症療法ではなく根本治療になる抗生物質が必ず欲しかったからです。

私は高額医療&異国の地なので「行ったけど何にもならなかった」とならないよう、目的を持っていくべしと思って向かいました。(これを考えられる元気があればの話)

実際X-rayは「エックスレイ」と発音されず「クシュレー」みたいな感じだったのですが、言われると想定していたので聞くことができました。
また、もらった紙を調べると軽い症状への薬だったので、検査結果が出ても同じ薬でと言われたら絶対にantibioticsをくれ、と言おうと決めていました。
準備大事。

⑤検査結果は…

レントゲン含め1時間かかってないくらいなのですが、ここからが長かった!
2時間ほど待った後、「5番で結果を伝えるね!」と言われていたものの、なぜか口頭で名前を呼ばれて違う部屋へ。

そこはベッドが並び、うめく人もいる明らかに重症ゾーン。
お医者さんから「知り合いはこちらにいる?」などとも聞かれ、これは日本帰国パターンか、、?と思っていると「カルテを書くからちょっとだけ待っててね!」と。

その後看護師さんが私をベッドに横にして何かをしようとするも、お医者さんが遠くから「やらなくていいよ!」的な一声を。
看護師さんは「めっちゃごめん、何もしなくていいみたい😅」とおじ文脈でしか使ったことのないこの顔文字さながらの顔をして、去っていきました。
何されるところだったんだろう😅

しばらくすると別の看護師さんが指に挟む系の酸素計測器と血圧の布のやつを腕に巻いて去っていく。
そのまま30分くらい、度々血圧の布が腕を締め付けてきながら待つことに。
30分必要だった!?と思いつつ、お医者さんが無事戻ってきて、
「ちょっと肺炎っぽいけど血液は正常だから、2日後に悪化したらこの薬を飲んで!」と抗生物質をくれました!
ミッション達成です。やった〜!

全5ページの詳細な診断書を印刷して渡してくれて、
見返せるのがよかった。
より詳細な結果を書いたページもありますが、
そのまま載せるのは微妙な気がするので、
一部を翻訳した画像にて。

⑥今回思ったことと行った病院

今回海外で病院に行ってみて思ったのは、
準備が大事!ということです。
チラチラ記事にも書きましたが、

  • エストニアがホームドクター制であることを知っていた

  • 医療水準が一定あることを知っていた

  • 自分の症状に合いそうな英単語を暗記してから行った

  • 何をしてほしいか(検査、薬が欲しい)を明確にしてから行った

  • (時には突撃する勇気も必要)

などにより、さほど緊張せずに行くことができました。

本当に緊急の症状になってから慌てないように、海外に行くと決めた段階で医療制度や病院の場所、かかり方などを調べておくと安心だと思います!

今回お世話になったのはタリン空港から30分ほどの『East Tallinn Central Hospital Emergency Medicine Department』です!
エストニアで病院に行きたい時は1220のホームドクターホットラインにかける、緊急病院に突撃するなどが方法かと思いました。
(あくまで私の例です)

※めっちゃGoogle評価低くてビビっていたのですが、口コミ通りめちゃくちゃ待って、4.5時間くらいかかりました。確かに緊急を要する症状でこのスピードは低評価を押したくなるかもしれません。

薬はどうやってもらったのか?保険会社への請求はどうしたのか?
もまた書きたいと思います!

ながーくなりましたが読んでいただきありがとうございました!
Aitäh!🇪🇪

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よしはる🇪🇪inエストニア
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