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コラム #3 | 君は韓国の配信媒体「CHZZK(チジク)」を知っているか

こんにちは、三鈴ヨシハルです。

早いもので、もう一月中旬ですね。ことわざで『一月往ぬる二月逃げる三月去る』と言いますが、1〜3月はあっという間に過ぎるので、一刻一刻を大事に過ごしたいものです。

さて、今回は年初に話していた韓国界隈のVTuber情勢と、昨年新しく登場した配信媒体『CHZZK(チジク)』について語りたいと思います。

Twitchが使えなくなった韓国と、移住先の混迷

IT大国・韓国は、官民一体型の企業・人材投資を行っており、インターネットのインフラ整備や、デジタルコンテンツ振興の法律を作って投資を行い、し、IT・映像・音楽産業に対する支援を行ってきたことは有名な話です。

その影響か、韓国でのネット普及率はほぼ100%となり、オンラインゲームや配信を見る層も多いと言います。

そんな中で、昨年2月27日をもって、ゲーム配信特化の配信プラットフォーム『Twitch』が、韓国におけるサービスを終了することを発表しました。理由は「韓国におけるネットワーク料金が諸外国と比べ約10倍高額であり、同社は韓国において多額の損失を計上したため』とされていますが、上述のことを考えると納得の事情でしょうか。

しかし、この事態に困ったのは韓国内で活動するストリーマーやVTuberです。『Twitch』は、2023年11月時点で韓国のビデオストリーミング市場シェアの約半分を獲得していました。サービス終了の前に、『Twitch』で活動していた配信者たちは、移住先を決める必要がありました。

ここで移住先としてターゲティングされたのが、韓国の古参のライブストリーミングサービス『Afreeca TV(アフリカTV)』、そしてネット大手の『NAVER(ネイバー)』が手掛ける新規事業としてリリースされたゲーム配信特化プラットフォーム『CHZZK』でした。

【参考文献】

上述の移住問題によって、韓国の人気VTuberグループ『ISYEGE IDOL』が『Afreeca TV』に活動拠点を移したり、韓国のプロゲーマーが『CHZZK』に移動したりと、大きく状況が動きました。

その中で、現在この『CHZZK』が、韓国内および世界的に躍進し始めているようです。世界のストリーマーの情報をまとめている「Streams Charts」と 国内のVTuberデータをまとめている「VSTATS.jp」が協力してまとめた2024 年第3四半期のVTuberの全体統計にて、『CHZZK』は前四半期と比較して VTuber の試聴時間が増加した唯一のプラットフォームであり、AfreecaTVを上回りました。現在、『CHZZK』の月間アクティブユーザー数(MAU)は200万人を超え、その84%が10~30代と若年層への浸透にも成功しています。

https://streamscharts.com/news/vtubers-q3-2024-report

『CHZZK』の強みは、『Twitch』で提供していたストリーマーチャンネルの購読機能、映像後援機能などが引き続き使えること、『Twitch』の720p解像度を超えるフルHD級画質(最大1080p)を支援していることが挙げられます。

また、韓国トッププロのほとんどが活動拠点にしていることや、韓国内のVTuberの配信ツールとして一般化しているため、韓国の若年層が観にきていることが大きいでしょう。

自体のネイティブ言語は韓国語であるため、外国圏の人からするととっつきにくいかもしれませんが、今後言語対応が進んだり、収益の分配率が明確化した際は、『Twitch』や『YouTube』とはまた別ベクトルで、日本でも主要配信プラットフォームの仲間入りを果たすかもしれません。


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