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My Chemical Romanceはいいぞ。

暗い時こそ、暗い音楽を聴くべきだ。
これはアリストテレスが唱えた、同質効果説である。
(のちにピュタゴラスは真逆の説を唱えたのだが)
もう全部が限界で、家との往復の電車の中でぼろぼろ泣いてしまうような日はBillie Eilishのような、死にかけの口に含むぬるま湯のような曲がいい。
いやいや、そこまで限界ではなく、ただ明るい曲にも気乗りしないような日には、僕はMCRをオススメする。
暗くて、泥水しか無さそうな地下に、少量のガソリンを見つけてくれて、火をつけてくれる。
初めましての感情に名前をつけて保存してくれる。
人間は名前をつけたがる。UCLAの研究にもあるように、感情をいい表す言葉の存在は安心をもたらし、精神状態もマシになる。
僕にとって、その存在はMCRだ。
みんなにも聴いて欲しい。
個人的に好きなアルバムはThe Black Paradeだ。
タイトルにもなっているWelcome to the black paradetという曲はMCRの中でも異彩を放つ曲で、冒頭からは想像のできない結末が待ち受けている。非常に聞き応えのある曲だ。

https://youtu.be/RRKJiM9Njr8

ボーカルのジェラルドウェイは本当に素晴らしい。口をたくさん開いてマイクスタンドにすがるようにして叫ぶように歌う彼の姿は今にも崩れそうで、儚い。しかしそこには有り余る力強さがある。
ちなみに彼のメイクはとても良い。赤シャドウ、黒シャドウ、どちらも似合う。天才だ。

MCRはいいぞ。
何万回も声をあげようと思う。
あの日の僕に、炎を見せてくれた彼らに、感謝を表すように、叫ぶ。

MCRよ、戻ってきてくれ!

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