祈りの神楽で疫病退散!

新型コロナウイルス.....全世界を席巻しているこの恐るべき疫病と、皆がそれぞれに苦悩しながらも必死に戦っております。

感染してしまった人は元より、そのご家族、医療関係者は疫病の最前線で命懸けで立ち向かっておられる。売上が激減した飲食業界、観光業界は倒産の危機と隣り合わせの日々。エンタメ業界もスポーツ業界も興行が制限され四苦八苦。金融業界は大暴落に恐れおののき、子供たちは遊びにも行けずストレスで身を心も疲弊し.....

それでも皆それぞれに、自分のやり方で戦っています。私も.....戦わなくてはなりません。私は神楽師。神楽師の戦いは「祈り」です。神に神楽を奉納して、一日も早い疫病の鎮静化と、人々の心身の安寧を祈願します。

祈りがなんの役に立つか!とのご批判もあろうかと思いますが、それが我らの本分であり、そこを否定されてしまうと、そもそもの存在理由が立ちゆかなくなるわけでして....

3月から始まったイベント、お祭りの自粛ブームはすでに5月まで続いており、その後もどうなるか分かったものではなく。そうなると3ヶ月以上活動出来ないという、吉福社中始まって以来の深刻な状況に陥るわけです。

そこで百合之介は決断致しました。この機を使って、祈りの神楽を奉納しようと。神職が祝詞を奏する様に。僧侶が読経する様に。神楽師は神に神楽を奉納すべきです。人々に観てもらう興行としての神楽ではなく、純粋に神に捧げる「祈り」の神楽。ありがたくも、興行としてのご依頼が途絶える事がなかった吉福社中は、本来の職分である神への純粋なる奉納を行う機会が少なかった様に思います。

今こそ!それに本腰をいれる時ではありますまいか。今やらずして、いつやるのか!そしてそれは、来るべき疫病終息後にやってくる興行神楽披露において、一皮剥けた吉福社中を皆様にお見せする為の絶好の修行となるでしょう。

というわけで、暫くの間、皆様にお会いできなくなりましょう。しかし家に籠っているわけではない旨、ご理解頂きたく存じます。それ故、今までの様に活動の「告知」は致しません。しかし「報告」はしっかりさせて頂きます。

疫病と戦い克服した人類を称える為の神楽を、皆様にご披露仕まつるその日まで、暫しお暇致します。

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