仕事も育児もまずは「棚卸し」から
職種や役職を問わず、働くママたちはとにかくやることがたくさん。
使える時間は決まっているのにやることは多い。
それらをどうやってこなすのかを考える前に、まずは棚卸しが重要!
やらないことが決まると必然的にやることに集中でき、無駄なエネルギーも使わずに済むので体力の温存もできてめちゃくちゃエコ!
ということで棚卸しについて。
仕事の棚卸し
きっと世の中の多くのママさんは育休明けは時短勤務のはず。
となれば子どもができる前よりも労働時間が減っている。
→当然同じように仕事はできないので、「やらないこと」を決める必要があります。
同じ仕事に戻れる場合は棚卸しがしやすいと思いますが、ひとまず自分のタスクをリストアップしたら、
「本当にそれってやらなきゃいけないこと?」
「自分がやらなきゃいけないこと?」
という視点でチェックをつけてみる。
判断基準に迷ったら考えるべきポイントは下記
自分の職種の根幹となる作業、またはそれに付随する作業であるか
それを怠ることで査定や評価に影響が出そうかどうか
あってもいいけどなくても困らないものかどうか
頻度を下げてもいいものかどうか
自分がやりたいかどうか
例えば営業の場合だったら、当然営業活動は自分のメインの仕事だしお客さんへの提案資料の作成もそれに付随する大事な仕事なのでこれらは絶対に自分でやる仕事に入りますよね。
一方で例えばその提案資料に使う材料などは全て自分で集める必要はない可能性があります。
過去にそれっぽいものを作ったことがあるか、類似するデータを持っていないかどうかを聞いて「あれば送って欲しいです」と伝えるのみで大抵は解決します。
何かを探している時間が一番無駄なので、モノもデータも「探し物タイム」を減らせるだけでだいぶ物事が進むスピードが変わってきます。
そうそう、スピードといえば、
仕事の棚卸しでやらないことを決めていく際に、同時に作業のスピードアップを図ることも検討する人は多いと思いますが、個人的にはあまりスピードアップは最初から考えない方がいいと思っています。
それよりも棚卸しの方が優先順位が高いです。
なぜなら
復帰直後は自分のペースを掴むのに時間がかかるから。
もちろん問題なくこれまで通り!という人もいると思いますが、今の日本の労働環境においては、仕事復帰にあたりまだまだ理不尽な異動があったり、それに伴う業務の大幅な変更があったり、と女性が安心して復帰できる環境ではないことも多いのが現状です。
そんな中で育児のことも片隅で考えながら仕事をしなければいけないワーママさんたちにとっては、スピードアップは自分が思っている以上に精神的な負担になりやすい。
例えば時間を決めて◯時間以内にこれを処理する、とか、◯分でやり切る!などはわりとやりがちだと思いますが、焦りも出るし出来なかった時の落ち込み(自分って全然出来ない人じゃん的な)が出やすいので最初のうちはやらないほうが良いのではないかな、というのが経験からの持論です。
棚卸しによってできた時間があれば、スピードアップを意識しなくてもやるべきことは終わらせられることがほとんどだと思うので、何かを早く終わらせることを考えるよりも、まずはやらないことを決める方が大事です。
育児家事の棚卸し
育児家事の棚卸しはなるべく育休中(特に慣らし保育中)にやっておくのがおすすめ。
起床から登園、登園からお迎えまでの間、帰宅後から就寝までの間にやっておかなければいけないことをリストアップ。
復帰したら何時から何時が使えるのかわかっているので、その時間内でやりくりを考えた時に優先度を考えると取捨選択しやすいと思います。
慣らし保育の最初のうちは預け時間が短いのでイメージがつきづらいかもしれませんが、後半になってくれば預け時間も本番(復帰後)と同じになってくるのでその時が結構チャンス。
通勤が必須の場合は実際に会社に行くのと同じスケジュールで朝から動いてみる。
送った後に実際に電車に乗ってみて、最寄りまで行ってみる、
(職場には行けないと思うので)近くで業務時間と同じぐらい過ごしてみてまた戻ってくる、
など、感覚を掴むためにやってみると色々と見えてくることがあります。
自分が思っているよりも通勤にかかる移動でHP(体力も気力も)を奪われるので「これ毎日やるのは無理かも…」という気持ちになり、全てを自分でやる気にならない可能性が高いです。
でもそれはかえって好都合で「できなそうだな」とわかったからには、他の方法を考えることに費やせばいい。
自宅で仕事ができる場合はお迎えの前にどこまで準備するとスムーズなのか、試してみるとその後の流れがわかりやすいですね。
どっちが送り、お迎えをした方が効率が良いのか?
自分ができそうなこと、最低限やりたいことはなにか?
自分でなくてもできることはなんなのか?
など考えながら、最終的にまとまった案をパートナーと共有!
そしてもう一つここで大事なのは、
仕事においてはやらないと決めたことは気になってもやらないこと。
育児家事においてはパートナーに依頼すると決めたことは本当にどうしようもない時以外パートナーの責任でやってもらうこと。
特に育児家事関連のことは、ママの方が圧倒的にスキルが高いことが多いので、やってないなーできてないなーと気づくとついついやってしまいがち。
でもそうすると「結局私ばっかりやってない⁉️」と不満が募り、感情面でエコになれません。
大人なので、お互いの合意のもとに決まった対応事項なら仕事が忙しかろうとなかろうとやってないのはその人の責任なので手を出さない。
そういう割り切りも必要だと思っています。
手を出すと確実に甘えます。
できないならできるように考えるのはそっち側の責任なので、もしやってなくて目につくようならそれは言ってもいいし、それで何か言ってくるようなら「できる方法を自分で考える」か「交渉して変えてもらう」か「限定的に手伝ってもらう」か、など解決策を考えるように言ってみたらいいと思います。
夫婦なのになんか仕事っぽくない?
そんな他人みたいに冷たくするの?
と思った方もいるかもしれませんが、夫婦はどんなに仲が良くても愛し合っていても他人、にも関わらず「家族だから」という理由で甘えが出やすい関係性でもある。
なので、ここをある程度しっかりやらないといつまで経っても分担できない、と私は思っています。
自分の方が手が空いていてできるからやる、その方が自分がすっきりする、というならもちろんやっていいと思います。
やったことでモヤっとした感情が生まれるならやらない。相手に恩着せがましく思いそうならやらない
。
何をするにもここでお話ししているのは一貫して「体力も感情もエコにする」ための方法なので、自分がComfortable(心地よい)ならばそれで良いと思います。
棚卸しの先まで少し話してしまいましたが、上記に紹介したような棚卸しは意外と流れに任せて見落とされがちだったり、なんとな〜くでやりがちなので、この話がピンと来た方はご参考まで😌