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「存在のすべてを」との出会いは、Audibleの醍醐味

切ない。
切なさが残る。

そして、読み終わっても
残る空白。
それから先は、読者にゆだねられている。

Audibleで偶然出会った、
塩田武士 著「 存在のすべてを 」

平成3年に起きた、二児同時誘拐事件。
一人は、事件後すぐに保護されたが、
もう一人は、三年の時を経て、
祖父母宅に戻される。

空白の三年間

未解決のまま時効を迎える。
時効を迎えた後も
定年になり、警察を去っても
事件を追っていた元刑事の死。

その刑事と一定の距離を取りながらも
お互いの存在を認めあっていた
新聞記者が、刑事の想いと
自分の文屋魂をかけ、
空白の三年間を追う。

そこには、切ない事実が。

血縁だけが親子を
結ぶものではない。
それでも血縁で、翻弄される人間関係。

不覚にも電車の中で聞いていて、
がまんしたけど、それでも
涙が溢れてきた。

是非、出会って欲しい作品です。


きっと、Audibleを使っていなかったら
この作品に出会えてなかったと。
切なさから泣くことも
なかったんだろうと思う。
予想もしない作品と出会える
Audibleの醍醐味。



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