吉田屋トーク vol.1 開催
午前中の大久野島ツアーの後は今回のリノベーションワークショップの敷地である忠海集学校こと旧忠海東小学校を視察。地域の人も交えながら小学校の1階から3階、中庭まで見て回る。その後トークイベントの会場である吉田屋へ。
これまで吉田屋は地域の集会所的な役割を果たしてきたが、こうして私を含めた地域外の人間が主体的にイベントを開催するのは初めてだろう。吉田屋の活用法の拡張の第一歩である。
今回のトークにはこれまで、そしてこれからの忠海に関わってゆく4人のスピーカーが登壇した。まずは旧忠海東小学校を忠海集学校として活用されるリングローさんの碇敏之社長によるプレゼンテーション。リングローの事業概要やこれまでの集学校の歩み、そして忠海での集学校の展望をご説明いただく。私自身まだ他の集学校プロジェクトを実際に見れていないので、是非体験したくなった。今後忠海が集学校によってどのように変わっていくかがまた楽しみになった。
<リングローの碇敏之社長>
<集学校のあゆみ>
<忠海集学校の展望>
続いて私、原田のプレゼンテーション。大久野島や忠海に関わるきっかけにもなった大久野島を舞台にした卒業制作をご紹介。現実的には色々と粗があるが島の戦争遺構・レジャー・自然環境を体験的につないでいき、島をひとつの建築のように見立てるアイデアは、今も可能性を感じている。こうして忠海に関わっているご縁を大切にしながら、時間はかかっても何らかの形で実現していきたい。
<大久野島での卒業制作の計画の島地図>
<忠海集学校での竹を使ったリノベーションのイメージ>
続いてコミュニティデザイナーの中尾圭さんによるリモートでのプレゼンテーション。中尾さんは前職で忠海のまちづくりに関わるようになり、その後地域おこし協力隊として福山で活動を始められた。その後協力隊の期間が終わった今も福山の「港の編集室」という活動をされている。プレゼンテーションでは私が忠海の活動に関わる前の吉田屋の取り組みやお祭りの様子を紹介いただき、非常に興味深い内容であった。中尾さんのように地域との良好な関係づくりを見習っていきたい。
<リモートで参加いただいた中尾圭さん>
<忠海で活動されていたころに作成されたマップ>
最後は広島建築系学生団体scale代表の城本大輝さんに活動を紹介していただく。彼らは実際に1:1スケールで造る活動をいくつか手掛けており、今回は古民家の茅葺き屋根の葺き替えやピザ窯造りなどが印象的であった。たとえ小さなサイズのものでも実物を作るという体験は学校の課題とは違った苦労や達成感が得られるものだ。今後の吉田屋や集学校での活動においても頼もしい存在になりそうである。
<広島建築系学生団体scale代表の城本大輝さん>
<scaleでの活動紹介:茅葺き小屋プロジェクト>
以上4人の立場や視点は異なれど、この忠海に個性的な人が集まり始めたということが、この町が変わろうとしているきっかけになっていると強く感じている。これからも忠海の町や大久野島の魅力となりうる小さな点を紡ぎながら、この地域の未来について議論してゆきたい。
参加いただいた地域のみなさま、ありがとうございました!
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