【絵日記】『スカイリム二重人格ロールプレイの旅』第2話(吉田輝和編)
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人気漫画のモブとして登場する謎のおじさん「吉田輝和」と、どうぶつ系ダークファンタジーギャグ漫画『ヴァンパイアハンター・トド丸』の原作者「まげま」が送る狂気のゲームプレイ絵日記企画。二人は、PC版『The Elder Scrolls V: Skyrim SPECIAL EDITION』のセーブデータを共有し、それぞれ異なる人格でロールプレイを行っていく。
二人は相手の絵日記を見てはいけない。
吉田輝和はまげまが何を考えているのかわからない。まげまは吉田輝和が何の目的で行動しているのかわからない。互いが起こした行動の結果でそれを推理するしかない。
二人の行動や思考を把握できるのは、この絵日記を読んでいるあなただけ――
◆目を覚ますとそこは知らない天井……
目を覚ますとそこは知らない天井……いやほんとどこだ、これ!洞窟だわ、これ。
俺はこんなところで寝た覚えは……そうか、またヤツが現れたんだな。
厄介なことにこの体には2つの人格が備わっている。
1人はこの俺。もう1人は……他者との交流を好み、格闘家にでもなりたいのか毎日体を鍛えていやがる。おかげで目を覚ますと筋肉痛で体がバキバキだったこともある。
話は逸れてしまったが、闇の中で生きることを信条としている俺と真逆な性格なので、俺はヤツのことをを嫌っている。おそらく向こうもそうだろう。
テーブルの上に置かれた料理も俺を思って作られたのではなく、ただ筋肉を維持するために用意したのだろう。プロテインでも入ってんじゃねえのか。こんなもの食ってられるか!ボケ!
だが……この洞窟のチョイスはなかなか良い。闇に生きる俺にはうってつけの場所だ。しばらくここを住処にしようと探索を始めたのだが……
……。
韋駄天のアーヴェルが……死んでいる!……誰だか知らんけど。
もしかしてヤツが殺ったのか?格闘の訓練のつもりとかで……サイコパスじゃねえか!
この洞窟に転がっているのは人間の死体だけではない。動物や巨大な大蜘蛛……いたずらに命奪いすぎだろ。
殺人の罪で捕まることを恐れた俺は洞窟を飛び出した。あんな死体の溢れる洞窟ではなく、もっと静かで落ち着く場所を住処にしたい。
山を越え川を越え……時には盗賊に追いかけられもしたが、なんとか無事人里にたどり着いた。体中に矢が刺さりまくってしまったので休息が必要だ。
宿屋の場所を尋ねようと村娘に話しかけたのだが……どうやらこの娘、俺に気があるようなのだ。闇と共に生きることが信条の俺にとって恋人なんて重荷でしかないのだが、一夜限りのアバンチュールならやぶさかではない。
彼女はしきりに「婚約している」ことを伝えてくるのだが、言い換えれば「今はまだ結婚していない」ということだ。これは奥ゆかしい彼女にとって精一杯のアピールなのだろう。
そこまで言われちゃ俺だって男だ。行動で示さねばならない。今宵、あなたのもとへ参上しよう。
サプライズで家を訪れる為に、まずは彼女の家の鍵を拝借しよう。身をかがめてスリの体制に入ったのだが……しまった、現場を誰かに見られてしまった。口を封じねば!
目撃者の名はジャルデュル。ただの村娘のはずなのだが「勝てると思っているのか」とボスキャラみたいなことを言う。
いやこの村娘、盗賊より手強かったんですけど……。
くそ、駄目だ……怪我のせいか意識が朦朧としてきた。ヤツと人格を交代してしまうのか……。
俺は最後の力を振り絞り、ヤツに書き置きを残す。
ヤツのセンスの悪い服を着るくらいなら、裸の方がマシだという意味を込めて「はだかから やりなおせ」と。
3話(まげま編)に続く……
吉田輝和はまげまに、まげまは吉田輝和に何かしらのイタズラを毎回していく。しかし、イタズラはすぐに気づかれるとは限らない。それでもイタズラは回を重ねることに蓄積されていく。日記が進むごとにスカイリムの地はイタズラの痕跡だらけに……。
全編は、無料枠のみで楽しめますが、有料枠のイタズラ内容を知っていると後々の展開でニヤリとすることがあるかも……。軽めの内容ですが、この企画を応援するための投げ銭感覚で読んでいってください。
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