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制作日記「コスメ部第20話掲載」

吉田貴司

現在発売中のゲッサン2月号にて「中高一貫!!笹塚高校コスメ部!!」第20話掲載されております。
どうぞよろしくお願いします。
年末に描いた回ですね。最近はおかげさまで原稿依頼なんかも受けていましてとにかく忙しく、色々描いてますので、果たして第20回どんなの描いたか、正直忘れかけております。

BBQ後半戦です。何か制作時の思い出があるだろうか。引き続き舞台が昭和記念公園で描いてて楽しかったです。
背景を手伝ってくれてるスタッフが1人いて、毎回ネームを彼に見せているのですが、いつもは特にコメントがないのに、今回のネームは初めて「面白かったです！」と言ってもらえたのが嬉しかったです。
そんな回です。
結構うまく描けた気がしますが、今描いている第21回の方がよりよい回になっていると思います。
「すでに描いたものより、今描いてるものの方が面白い。」と思える状態って書き手として、ああちゃんと移動できているんだなと思えて、それがとても健全で、今のところ大変気分が良いです。
引き続きよろしくお願いします。

初めて雑誌に漫画が載った日をデビューした日とするならば、私は現在画業17年目ということになるのですが、その中の10数年は何の仕事ももらえないカピカピの時期が続いたものですから、今色々な所から「お金あげるから漫画描いてよ。」といってお仕事をもらえて、実際描いたら翌月銀行口座に数万数千円振り込まれている現在の状況が、いささか信じられないと言いますか、大変ありがたいのでスケジュールが厳しくてもついつい引き受けてしまいます。
しかし、今のところ何の結果も残せていないので、いつ仕事がなくなってもおかしくありません。
仕事がない時は「仕事が欲しい。」と悩み、仕事がもらえたら「仕事がなくなるんじゃないか。」と悩み、そう考えていくと、もし人気が出たら「人気がなくなってしまうんじゃないか。」と悩むことになり、不安のインフレーションは際限がなくなってしまいますので、やはりそういう考え方の展開はよろしくなく、今ある仕事を精一杯やりきり、ダメになったら「まあしゃあないわ。」と思っておくのがいいのだと思います。
会社をたたみ、スタッフに多めにお金を払い、国保に戻り、自分で青色申告して、また1人で漫画を描けばいいのです。
何も怖くありません。

1月12日に単行本3巻が出ました。

相変わらず人気はないですが、「まだ3巻かー。」と思うとまだこれからな気もします。
幸いなことにもうちょっと連載を続けてもいいそうなので、このまま引き続きやってみようと思います。お付き合い頂けましたら幸いです。

発売日の1月12日は実は僕の誕生日でして、単行本の発売と重なったこともあり、11日の夜に泥酔してしまった僕は無性に寂しくなってしまって、Twitterで「誕生日なんですよ〜。メッセージをお願いします！」とガラにもなくかまってツイートをしてしまいました。

その日の夜はヘラヘラとご機嫌なツイートライフを送ってそのまま眠ったのですが、翌朝起きて嫌な汗を拭い、フラフラと階下のキッチンでコップに水を注ぎながら、昨夜の生ぬるい愚行を思い返し、「てめーはグラビアアイドルか！」ととんでもなく恥ずかしくなったのですが、ここでツイートを消すのも恥の上塗りだと思い、思い切って放置を選択したところ、皆さんからやさしいリプライ（&お気遣い）を頂けて、結構日頃からツイートは見てるけど、絡むことはない人ともちょっとお話できたりして、いやはや「かまってツイートもやってみるもんだな。」と思いました。
思わぬことで自分の殻を少し破ることができました。

そんな近況です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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吉田貴司
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