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生まれてはじめてお化けを見たかも
ゆうべは原稿書いてて寝るのが遅くなり、2時頃布団に入った。なかなか寝つけなくて、布団の中でラジオを聴く。たぶん、寝ついたのは深夜3時頃だと思う。
悪夢を見た。
私と夫は老いていて、私の実家で、娘と娘婿と暮らしている。冬の北海道で、外には雪が積もり、とても寒い。お風呂も済ませてもう寝ようかという23時頃、玄関の前に人の気配がある。娘婿が「見に行ってきますよ」と玄関に行く。誰かと話している声がするが、内容までは聴こえない。
しばらくして、娘婿が戻ってきた。一階の洋室が娘夫婦の部屋だ。そこで話を聞く。娘婿によると、家の前にいたのはガリガリに痩せ細った青年で、悪い人ではなかったという。意気投合してしばらく話し込んだが、青年はそのまま帰ったそうだ。
私は恐怖を感じる。床に、毛布が広がっているのだ。毛布はややふくらみがある。ちょうど、人間ひとりぶんくらいの。直感的に「娘婿が不審者を匿っている」と気づくが、彼を信じると決めた。
「わかったわ。じゃあ、戸締りちゃんとして寝てね。おやすみなさい」
そう言って背中を向けた瞬間、背後で物音と気配がした。息を呑む。振り向かなくともわかる。毛布の下から、誰かが飛び出てきたのだ。
私は走って逃げる。背後から、誰かが追ってくる。階段を駆け上がり、二階の窓から飛び降りた。靴を履いていない足に、雪が冷たかった。
そこで目が覚めた。
夢の恐怖を払拭するように、目を開けて部屋を見渡した。すると、部屋の隅で黒いプロペラ状のものが高速回転していた。
あれ、なんだろう……?
形状といい大きさといい、携帯用扇風機の羽根のような感じ。でも、私は小さな扇風機持ってないし。
え、これも夢? でもめちゃくちゃ意識しっかりしてるよな。
怖くなって、頭まですっぽり布団をかぶり夫にしがみつく。しばらくそうしたあと、おそるおそる部屋の隅に目をやると、黒いプロペラは消えていた。
……お化けだと思う?
◇
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