Twitterやってて良かった(たらればさんとおかざき真里先生の話)
先週の土日、体調を崩していた。
頭がクラクラして、吐くほどでもない吐き気が続き、あまりご飯を食べられなかった。なぜか、家にいるのに乗り物酔いのような状態になったのだ(ちなみにお酒も飲んでいない)。
精神的には安定していたけど、とにかく体がしんどくて、仕事がなかなか進まなかった。
明けて月曜。
重だるい体を引きずって起きる。やっぱり食欲がなくて、朝食は食べられない。
コーヒーを飲みながらTwitterを開くと、妙に通知が多くて驚く。
なんだろう?
見てみると、私がGW頃に何気なくつぶやいたこのツイートにたくさんの反応が寄せられていた。
なぜ今さら?
と通知を遡り、原因が判明した。
なんと、「たらればさん」ご本人がリツイートしていたのだ。
たらればさんはフォロワーが12万人もいる、「人気ツイッタラー」と呼ばれる方だ。
たらればさんはよく、「疲れたときや悩んだときに少し心が軽くなる考え方」をつぶやいていて、その思慮深くて聡明な言葉は、私の心にしみしみと染み込んでくる。
「うふふ」と目を細めたくなるつぶやきもあれば、スクショに撮って何度も読み返しているお守りのようなつぶやきもある。
実は、私は昨年たらればさんを知ったばかりのにわかフォロワーだ。
だけど、12月にwebライティングの仕事を始めて、「本当にこれで生活できるようになるのかな?」と不安に苛まれていたとき、たらればさんの言葉にずいぶんと励まされた。
私は、たらればさんにリプライをしたことも、質問箱(匿名で質問を送れるサービス)に投稿したこともない。
だから、たらればさんの言葉はどれも「私に宛てたもの」ではないのだけど、私にとって、そのときどきの悩みから脱するヒントになるものが多かった。
さて。
先ほど引用した私のツイートだけど、これはどういうことかと言うと、たらればさんは犬(ゴールデンレトリーバー)のアイコンでおなじみだ。
顔出しされていないので、私にとってはその犬こそが「たらればさん」。
もしも、たらればさん(スーツを着た犬)の日常を描いた四コマ漫画があったらすごく癒されるだろうなぁ、とふと思い浮かんで、何気なくツイートした。一ヶ月以上前のことだ。
それを、ご本人がリツイートしてくださったのだ。
わぁ、嬉しいな。
月曜の朝、嬉しい気分で仕事を始めることができた。
しばらく仕事をして、一息つく。
Twitterを見て、驚いた。
なんと、漫画家のおかざき真里先生がこんなつぶやきをしていたのだ。
あわわ……!
あのおかざき先生に名前を呼んでいただけただけで光栄なのに、実際に描いていただけるとは……!
嬉しすぎて奇声を上げそうだった。
もちろん、私のツイートが「きっかけ」に過ぎないことは重々承知だ。おかざき先生の創作意欲を掻き立てたものは、やはり「たらればさん」の存在だろう。
なんにせよ、私にとっては眼福ものだ。
(ちなみに、このイラストに出てくる「コマ犬ポジション」とは、電車のドア横のスペースを指す。たらればさんはよく「ベビーカーを押したお母さんにはコマ犬ポジションを譲ると喜ばれる」と啓蒙しているのだ。)
「お仕事するよ」の凛とした表情。
「コマ犬ポジションどうぞ」の、優しさと強さを内包した(なのにどこかとぼけた)表情。
腕まくり。マウスを持つ手。お母さんの嬉しそうな笑顔。
どれも、とても愛おしい。
よく見ると、肩や首、眉毛も、絶妙に「犬」であり「人間」で、さすがの画力に感嘆する。
だけど、この絵には「上手い」以上の力がある。
その証拠に、私はこの日、仕事が煮詰まるたびにこの絵を眺めた。
すると、自然と笑顔になれた。
特に「お仕事するよ」のたらればさんの前向きな表情に、元気をもらった。「自分もこうありたい」と思った(犬だけど)。
この絵を見ると原稿がサクサク進む……とはいかないけど、いつのまにかガチガチに入っていた肩の力がゆるむのを感じる。
あぁ、これが癒しというものか……。
絵に癒しを感じたのは生まれてはじめてだ。
月並みな言い方になるけど、素晴らしい絵が人の心に与える影響の大きさを、身をもって知った。
体調が悪い中で無事に入稿することができたのも、この絵に支えられたからだ。
おかざき真里先生、本当にありがとうございます。
仕事が辛い人(特に月曜日)は、このおかざき先生の画像を保存してみてください。
眺めると、やる気が出るかもしれません。