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「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」
10/21(木)
まったく毛色の違う記事が2つ、ほぼ同時刻に公開された。
施設取材↓
短編小説↓
※週刊じゃらんアプリの記事なので、アプリをインストールしていないと読めません。あやしいアプリじゃないのでぜひ!
小説はこれが最終回。我ながら、秋空のように爽やかな物語にできたと思う。
この「風に吹かれて」シリーズは連作短編で、私以外の方も執筆している。私はシーズン6の「舞」の話を担当した。
舞はシーズン4の「花帆」の話に登場する脇役キャラだ。それを引き継いで書かせていただいたので、シーズン4と整合性を取れるよう気をつけながら、舞の人物像を掘り下げていった。
シーズン1~5は主人公がなんらかの悩みを抱えていたので、舞はあえて、自分の人生についてあまり考えたことがない、悩みのない人物にしてみた。
しかし、悩みのない人間が旅をするだけだとパッとしない。なので、「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知る」ということわざを物語の核に据えた。
私の友達にも、ずっと同じ街で生きている人が多数いる。というか、私の母がそうだ。60年以上ずーっと札幌で暮らしている。
それって別に、不自由な生き方ってわけじゃないんだよね。「あちこち飛び回ってれば自由」っていうのもずいぶん幼稚な発想だし。
なので、小説の裏テーマは「ひとつの土地に根を張る生き方への肯定」。説教くさくならずに表現できたと思う。
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