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農業が教えてくれた人生で大切なこと〜人間関係にもコンパニオンプランツの発想を〜


農業体験記(2025/1/27-1/29)

1日目(2025/1/27)

今日からまた、愛知県渥美半島で完全無農薬野菜を栽培されている吉田園さんを、農作業のお手伝いをしに訪問しました。

吉田園 https://g.co/kgs/14NbvXw 

今回は初めての平日移動。いつもの土日移動とあまり変わらないだろうと高を括っていたのが大間違い。東京都心の通勤ラッシュを完全にナメてました。。。

東京都調布市にある自宅からは、京王線特急で新宿に出て(所要時間約15分)、山手線に乗り換えて品川駅に行き(約20分)、新幹線に乗るというルート。土日の移動ですと、家から品川駅までドアツードアで1時間弱と楽チンです。しかし平日は様子がガラッと異なりました。まず、平日と土日の京王線のダイヤが違うことが発覚。いつもの時間帯に特急がなく、新宿まで2倍の所要時間に。さらに、ようやく到着した新宿駅の山手線ホームは出勤する人でごった返し。キャリーケースを持っているため満員電車に無理矢理乗り込む事も出来ず、1本後の電車に乗ることに。それでも車内はギュウギュウだし、大きな荷物を持ってるので肩身狭いし、途中駅ごとに乗降客が多すぎて中々出発しないし。。。こんな感じで、結局新幹線の出発時間ギリギリに品川駅に到着。猛ダッシュして何とか間に合いましたが、既に体力の半分以上を消費。この後の農作業大丈夫かな。。。

吉田園さんに到着すると、園主の吉田訓章(のりあき)さんが出迎えてくれました。先週お会いしたばかりでしたので挨拶もソコソコに早速農作業を開始。今日も先週に引き続き、ほうれん草や春菊、九条ねぎ、菜花の出荷作業をお手伝いしました。

満点青空レストランでも紹介された生食出来る春菊
先週よりもサイズが大きくなったほうれん草

2日目(2025/1/28)

朝ハウスに出勤すると、吉田さんのご両親が大根の収穫から戻られたばかり。早速大根の出荷作業をお手伝いしました。

まずは大根の葉を処理します。折れたり、黄色く変色した葉を取り除いてから、水を溜めたシンクで一次洗浄。土や、葉や茎についているアブラムシを洗い流します。

その後大きな洗浄台に移して仕上げ洗浄を行い、虫食いや傷の有無で選別して完了です。

収穫したばかりの大根
2度の洗浄で綺麗にします

大根の洗浄が終わった後は、夜までずーっと野菜の袋詰めをしてこの日の作業が終了。疲れたけれど、「三澤さんのお陰で作業がはかどる」と吉田さんに言ってもらえてホッコリ。褒められて伸びるタイプです、私(笑)

この日は旅館が満室だったため、吉田さんのご自宅にお世話になりました。吉田家の食卓は、吉田さんの奥様(私と同い歳)が腕を振るって作ってくれた吉田園の採れたて野菜満載のお料理が並びました。めっちゃ美味しかったー!食後は、吉田さん、吉田さんの奥さん、私の3人で飲みながらの談笑。同年代で盛り上がってしまい、結局0時近くに。疲れてるのに遅くまでお付き合い頂きありがとうございました。

3日目(2025/1/29)

3日目も前日同様に大根などの洗浄と袋詰めをお手伝い。この日はミニ大根が収穫されていました。吉田さんのお母様曰く、ミニ大根の方が普通の大根より柔らかく、甘く炊けるそう。そのためか(?)、ミニ大根の葉っぱにはアブラムシがびっしりと。なので、葉っぱを切り落としてから丁寧に洗浄します。

ミニ大根は葉っぱを切り落としてから洗浄
ツヤっツヤで美味しそう

午前の作業を終え、吉田さんご夫妻とランチをご一緒してから東京へ向けて出発。吉田園さん、今回もお世話になりました!

今回の気づき:人間関係にもコンパニオンプランツの発想を

2日目の夜に深夜まで談笑していた我々3人。同年代で、子供の年齢も近いため自然と子供の話になったところ、この日はお互いの小学生の子どもたちが経験した人間関係のちょっとしたトラブルについての話題になりました。自分たちも幾多のトラブルを経て大人になりましたが、我が子がお友達との人間関係で悩んでいるのを見るのは何とも辛いもの。という事で、今回は人間関係について書こうと思います。

人間関係、それはすなわち自分が他者と共生(共存)するという事。そこで、共生というワードを調べてみたところ、利害を基準に6種類の形態に分類されるそうです。

出典:ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E7%94%9F 

まずは自分、他者ともに害がない3形態。双方が利益を得る「相利共生」、片方のみが利益を得る「片利共生」、双方が利益を得ず、害も被らない「中立」。

これとは対照的に、片方もしくは双方が害を被ってしまう残りの3形態。片方のみが利益を得、片方が害を被る「寄生」、利益は生まずに片方のみが害を被る「片害共生」、双方が害を被る「競争」。

これを、自分の経験則、というかマーケティング分野の定説である「パレートの法則(80:20の法則)」で比率を考えてみると次の図のような割合かなと思います。すなわち、害なく利益を産む「相利共生」、「片利共生」が全体の2割、利益も害もない「中立」が6割、自分が害を被る「寄生」、「片害共生」、「競争」が残りの2割。

人間関係の6形態と割合

自分にとって有益な人はせいぜい2割だけ。そして、同じくらいの割合で自分を害する人もいるというのが残念ながら悲しい現実。。。友達100人できるかな?と期待して社会に飛び込んではみたものの、実際には20人も出来たら上出来だったという事なのです。だから残り8割の御学友たちとの間でトラブルが起きるのも当然なのですが、学校やクラスという自力で抜け出せない環境で共生せざるを得ない子どもたち。子供も大変だよね。。。

ではどうしよっか?

根本的な解決にはならないかも知れないけれど、こんな現実を受け入れて開き直り、自分にも相手にとってもウィンウィンな関係を築ける、つまりウィキペディア先生の言うところの相利共生、片利共生が実現出来る2割の人を一生懸命に大切にするしかないのかなと思います。色々な人と仲良くしなきゃと自分を苦行の道に追い込む必要は一切なし。自分が好きな人だけを大切にし、その人の為になるようにだけ努力して行きましょう。

その翌日。農業の分野でもこういう考え方あるの?と吉田さんに聞いたところ、「コンパニオンプランツ」という言葉を教えてくれました。

コンパニオンプランツとは、相性の良い植物同士を近接して栽培することで、互いに成長を促進したり、病害虫の発生を軽減したりする効果が期待できる植物のこと。共栄作物や共存作物とも呼ばれるそうです。(出典:Google検索のAIによる概要)

植物でもコンパニオンプランツとそうでないものがあるのだから、人間だって当然一緒。自分もコンパニオンプランツ的な家族・友人にだけ囲まれたい。そう再確認し、子供にもそう伝えたいなーと思った今回の吉田部活動(吉田園さんでの農作業ボランティア活動)でした。

最後にもう一言だけ。相利共生、片利共生が実現出来る、つまり自分にとってコンパニオンプランツとなってくれる人を見分ける基準はどうしたらいいのか。私が思うに、恐らく、自分が相手を「尊敬出来るかどうか」が一つの目安になるのかなと思います。そういう自分が尊敬出来る人、私にとっては吉田訓章さんや奥様、吉田さんのご両親、保美豚を飼育されている吉田畜産(吉田家本家)の皆さんからも尊敬してもらえる、そんな自分になりたいな。

決意を新たに、また来週精進させて頂きたいと思います!

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