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農業が教えてくれた人生で大切なこと〜人生を幸福にする方法〜



農業日記(2025/1/5-1/7)

新年明けましておめでとうございます。

新年最初の農作業をしに、愛知県渥美半島の完全無農薬野菜農園「吉田園」さんにやってきました。

吉田園 https://g.co/kgs/2VopnjP 

東京から渥美半島までは、新幹線で豊橋駅まで来て、レンタカーで向かうというのがお決まりルート。新幹線の「ひかり」に乗れば品川駅から豊橋駅まで1時間10分ほど。豊橋駅から渥美半島まではレンタカーで約1時間。意外と来やすい場所です。

渥美半島に到着し、吉田園園主の吉田訓章(のりあき)さんに新年の挨拶をして早速農作業をスタートしました。

1日目 ほうれん草の収穫と出荷作業

初日はほうれん草の収穫と出荷のための袋詰めをお手伝いしました。

ほうれん草の収穫
余分な葉を除いてから洗浄
出荷のための袋詰め

野菜の収穫、出荷作業は想像以上に手間がかかります。中でも一番衝撃的だったのは、僅かな虫食いや変形のある葉っぱを取り除くという作業。吉田園の野菜は完全無農薬で栽培されているので、当然虫も喜んで食べるわけなのですが(虫食いはいわば安全と美味しさの象徴)、そうなると売り物にならないため取り除くというのです。もちろん大切に育ててきたため、取り除いたサイズの大きい葉は吉田さんのご自宅用として、もしくは私のような農業ボランティア(吉田園さんでは吉田部員と呼んでいます)へのお裾分けとして消費されていますが、残念ながら売上は立ちません。

昨年11月頃に比べて気温が下がり、虫も少なくなってきたとは言えまだまだ虫食いが。そんな葉っぱを泣く泣く取り除き、冷水で洗浄と冷却をし、水を切ってから袋詰めをしました。

この後、冬休みも終わり間近ということで、作業を早々に切り上げて、吉田さんのお子さんや甥っ子さん達とバレーボール大会を開催。中学時代にバレーボール部だった私は意気込んで臨むも約30年のブランクには太刀打ち出来ず。肋骨と太ももに負傷を負うほど奮闘したのも虚しく、中学生・高校生たちにコテンパンにやられました。。。

2日目 九条ねぎの出荷作業

2日目は、前日同様のほうれん草のほか九条ねぎの出荷作業をやりました。洗浄する際の水は手がかじかむほど冷たかったものの、しゃがんで立ってを繰り返す収穫作業よりも体力を消耗しないため、昨日のバレーボールの後遺症を抱えている私には有り難い作業でした。

九条ねぎも、ほうれん草同様に割れたり、白化した葉を取り除いていきます。これが、分かってはいるけどなんとも心が痛む作業。昨年10月、11月に、例年以上の高い気温とそれによる虫の大量発生により九条ねぎの生育が不良で2度に渡り苗の植え直しのお手伝いをした事から九条ねぎに対して愛着がある分尚更です。

割れたり、白化した茎を取り除く作業
洗浄後、測量しながら袋詰め

本日の作業は朝9:30から夜18:00まで。一旦宿泊先に戻って着替えて吉田さんや元々のきっかけを作って頂いた上海時代の知人ご夫妻と一杯飲んで就寝。もちろん泥のように眠りました。

3日目 午前作業からの温泉&ビール

最終日は朝9:30から前日、前々日までと同様にほうれん草、九条ねぎの出荷作業のお手伝い。気温が下がり、野菜が沢山出来るようになった冬は収穫と出荷作業で大忙しです。

東京への帰宅日のルーティンは、12:30頃に作業を終え、昼食を取り、伊良湖オーシャンリゾートという渥美半島先端の高台に立つリゾートホテルの大浴場で温泉に入って汗を流してから豊橋駅まで帰るというゴールデンルート。

伊良湖オーシャンリゾート https://irago-ocean-resort.com/ 

シャンビューを見ながら浸かる温泉はたまりません!

伊良湖オーシャンリゾートから眺める絶景

その後豊橋駅でレンタカーを返し、新幹線に乗ってすぐ、まずはビールをプシューと開けるのがお決まり。吉田園さん、今回もお世話になりました。また来週!

今回の気づき:好きに囲まれると人生を幸福に出来る

吉田園さんで農作業のお手伝いを始めてから、農業、とりわけ吉田さんが実践している農薬や除草剤を一切使わない完全無農薬農法の大変さを実感した私。吉田さんと飲んでいる時にふと、何でこんな大変な農法をやっているのか聞いてみたところ、吉田さんがポツリ。

「やっぱり安全で美味しい野菜を作る事が好きだからですかね。」

この言葉で確信しました。人生を幸福にする方法を。それは、、、

「好き」に囲まれると人生を幸福に出来る、というものです。

まず、「好き」とは色々なものが有ります。

  • 好きな物

  • 好きな事

  • 好きな人

  • 好きな空間、などなど

これと自分の人生の重なり度合いで、人生の幸福度ががらっと変わると言う訳です。

自分の人生(日々の生活)が「好き」な物や事、人が大部分を締めている人は、本人はもちろん周囲の人から見てもとっても幸せそう。一方で人生が嫌いな物や事、人でいっぱいな人は、やっぱり「私、今とっても幸せだー」とは言いづらいはずです。

「好き」と幸福度の関係

とはいえ、日々の生活の中でも必ずやらなくてはならない事があるのもまた現実。大人なら仕事、子供なら学校生活(べんきょー)というようにです。じゃあ、この現実下でどうやって幸福度を高めるのか。答えはズバリ、仕事(学生ならべんきょー)も「好き」になっちゃうのが一番。そう、吉田さんみたいに。好きな仕事をし、好きな人や家族と生活したり交流し、休暇の際は好きな事をする。そういう人生を歩めればパーフェクトに幸福なのではないでしょうか。

ただ、私も含めてパーフェクトな幸福の達成はなかなか難しいもの。でも、諦めない事が肝心。パーフェクトは難しくても、少しでも「好き」に囲まれるようにすればいい事です。

今の仕事は自分の本当に「好き」なものじゃない。でも、生活のためにすぐに辞める訳には行かない場合はどうするか?ハイ、仕事内容以外で「好き」に囲まれるのはいかがでしょうか。例えば、せめて自分のデスクには好きな物を置く。ランチやおやつに、月イチでも好きな物を食べる。仕事以外の余暇は好きな事をする、みたいな感じ。100%は無理でも、現状に少しだけ好きなボリュームを増やす事は出来そうですよね。

2025年、今年は去年までよりも「好き」に囲まれるようにしようと心に決めた年明けでした。

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