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理解を深める力:相互理解によって関係を築く

相手の話に耳を傾ける

 「気を許していないから動きたくない」という「関係性の壁」にぶつかったときは、相手を十分に理解することが、気持ちよく動いてもらうためのカギになります。
 ここでは、相互理解を通じて関係を深めていく「理解を深める力」が役に立ちます。

相互理解において何より大切なのは、こちらから相手の話に耳を傾けること

 相互理解において何より大切なのは、こちらから相手の話に耳を傾けることです。
 アクティブ・リスニングの技法を使うと良いでしょう。

アクティブ・リスニングとは

 アクティブリスニングとは、「傾聴姿勢」とも呼ばれるコミュニケーション技法のひとつです。
 アクティブリスニングの特徴は、会話をする際に相手の話をただひたすら聞き続けるのではなく、相手が伝えたい本質的な事や感情を汲み取り、主体的に内容を把握します。

アクティブ・リスニング大事な要素1:「自己一致」

  アクティブ・リスニングには、とりわけ大事な3つの要件があります。
先ず「自己一致」。
 聞き手の言葉と様子に矛盾がない状態です。「聞くよ」と言いながらスマホをいじっているなら、明らかに言葉と様子に矛盾が生じています。

アクティブ・リスニング大事な要素2:「無条件の肯定的関心」

 次に「無条件の肯定的関心」。否定や評価をせずに相手を受け入れ、尊重する姿勢です。
 もし自分の意に沿わない情報が出てきても、それを受けとめて、丁寧に深掘りしておきましょう。

アクティブ・リスニング大事な要素3:「無条件の肯定的関心」

 最後は「共感的理解」です。
 相手と感情を共有し、相手と同じ視点で物事を捉えることを指します。
 「わかります」という相槌ひとつとっても、相手に心からの共感が伝わることもあれば、浅く表面的な反応だととられることもあるでしょう。

【参考】高橋浩一(2021).「気持ちよく人を動かす」.クロスメディア・パブリッシング