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問題を「見える化」しよう

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 リーダーは、見えているものが真実なのか疑う習慣を持つべきである。正しい事実を把握できれば、打ち手が自然と明らかになり、問題は解決したも同然です。
 よって、リーダーはファクト・ファインディング(事実把握)から着手すべきです。

問題を「見える化」する、会社全体について数字で把握する

 常識を問い直し、隠れている本質を見抜き、問題を「見える化」するのです。
 このファクト・ファインディングの力を鍛えるには、自部署だけでなく会社全体について数字で把握することが必要である。

五ゲン主義で「見える化」せよ

 コマツでは、ものづくりの現場でファクトを「見える化」するために、次のような「五ゲン主義」を掲げています。
 (1)問題が起きている現場に出て、(2)現物を具体的に調べて、(3)データで現実を直視し、(4)物事を原点に立ち返り、(5)問題を顕在化し共有する、という5項目です。
 一般般的な「現場」「現物」「現実」の「三現主義」に加えて、原点に戻ること、そこからわかったことを表に出すという顕在化も重要だと考えています。

経営者はアナリストでなければいけない

 経営者はアナリストでなければいけません。
 自ら数字分析して立てた戦略でなければ、確信を持って語ることが難しいからです。

まとめ リーダーは「大局」を見る

 また、本質を見ることと同じくらい重要なのは、「大局」を見ることです。
 目先の事象にとらわれず、より大きな観点、より長期の視点から、将来を見通し、進むべき正しい道を見据えることをリーダーは心がけたいです。

【参考】坂根正弘(2012).『言葉力が人を動かす』.東洋経済新報社