ボカロPさんの第8世代を考える①(粗品さん・SLAVE.V-V-Rさん・才歌さん)
※挿絵全部ぶちょうが描いてます!
霜降り明星の粗品さんもボカロPです
もしお笑い好きの方がこれを読んで下さったら、もう一つ。「霜降り明星の粗品さんもボカロPです」と覚えてくだされば幸いです。
マジで凄いんだから、粗品さんは。多才。
M-1とR-1で優勝したにもかかわらず、テレビのバラエティ番組何本もレギュラーを抱え、YouTubeチャンネルは登録者100万人以上(「しもふりチューブ」大好きです)、「作曲」の才能まであり、音楽プロデューサーとして発売した『乱数調整のリバースシンデレラ feat. 彩宮すう(CV: 竹達彩奈)』を聞けばすぐ天才だと分かります。
「競馬で700万溶かした」みたいな破天荒な芸風の粗品さんですが、ボカロPとして発表した曲は大変ピュアな楽曲ばかりです。ボカロに対する愛情が幾度もなく感じられます。
特に『ビームが撃てたらいいのに』という楽曲が好きです。
粗品さんとsyudouさんが対談したことで『砂の惑星のアンサーソング』と公言する
前節では『砂の惑星』で米津玄師さんが『ボカロはオワコン』と呈した楽曲を発表したあと、
『うっせえわ』の作詞作曲者、syudouさんは『ボカロはまだまだっすよ』というメッセージを呈した曲『ジャックポットサッドガール』を2020年10月に発表しました。
公式にsyudouさんが『ジャックポットサッドガールが『砂の惑星』のアンサーソング」であると公言したのは粗品さんとsyudouさんが対談したときです。
【引用元】音楽ナタリー『第7世代の2人が語るボカロ愛 粗品×syudou』
この対談で、syudouさんは粗品さんを「ボカロPの第8世代」と称しています。
曲を発売する度に「引退宣伝」を行うSLAVE.V-V-Rさん
『んっあっあっ。』、『めっっっ。』、 『どっくっん。』。
何だと思うだろうか。
SLAVE.V-V-R(スレイブブイブイアール)さんが出した曲のタイトルです。
『んっあっあっ。』は聴くと踊り出してしまう
【超学生】という仮面を付けている美青年の歌い手さんがいらっしゃるが、一番好きな彼の『歌ってみた』は『んっあっあっ。』です(再生回数も圧倒的なので他のファンも同じことを想っているのだろう)。
『仮面を付けている美青年』と、どうしても表情が見えないので一見クールなのだが、この曲ではちゃんと振り付けをしていながら歌っていらっしゃる。
恐らく大半の若い子は途中の振り付けが工藤静香さんの『嵐の素顔』のオマージュなのが知られていないが、作者はおばさんなのでしっかり知っています。おばさんで役に立つこともたまにはあるのです。
『このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る』
SLAVE.V-V-Rさんは小学校4年生の時からジャズピアノの教室に通っており、ピアノの弾き方はその時に習ったという。そんなピアノを駆使した楽曲『このピアノでお前を8759632145回ぶん殴る』はYouTubeでの再生回数が120万回を超えており、SLAVE.V-V-Rさんの代表作の一つとなっている。
高校卒業後、バンド活動をしていたがそれでは芽が出ずボカロPの道へ。リリックビデオとして見られる映像も自身で作成しているといい、それも『ボカロPになろうと思って1から準備した』と語っている。
そんな真面目な部分もありながら、楽曲の詩や本人のキャラクターは斜め上をいく。
たとえば学生シリーズと題した楽曲群には『女子中学生、禁断の事情』、『追跡!家出少女の実態!』といった衝撃的なタイトルの楽曲が並ぶ。
他の楽曲も『お前がメシにありつくなど56876423年早いわ』、『ブスに巨乳って意味あんのかよ』といった攻めたタイトル・テーマの曲が多い。好き。
【参考】muevo voice『SLAVE.V-V-R ポップなメロディーをコアな音楽に乗せる、引退しがちなボカロP』
https://media.muevo.jp/articles/7541
『ちょっとあざとい』はもっと再生されても良くない?
『ちょっとあざとい/ 才歌 feat.可不』は2021年7月8日に発表され、36万回再生(2021年9月12日時点)である。
今の「皆が好きであろうボカロ」の曲の要素が全部詰め込まれている。
0の数が1個足りない気はする。
「才歌さんは登録者7,280人(2021年9月12日時点)なのでもっと有名になるから古参ぶれる!」とコメント欄全員思っていると思う。