卒論の「おわりに」の書き方を作者の例と共にわかりやすく解説
今回は、卒論のおわりに(終章/まとめ)の書き方をわかりやすく解説していきます。「おわりに」で押さえておくべきポイントは以下の5点です。
下記は作者の結論の例です(もっと書いておりますが、中略です)。
結論
ナボタス町サント・ニーニョ村のフィリピン人海外労働者 103 名に聞き取り調査を行った結果、トラブルの無い海外就労と関係が見られたのは、友人との会話と Direct Hiring(渡航先のエージェンシーや会社を利用して仕事を得ること)のみであった。
但し、Direct Hiring は労働者自ら渡航先で仕事を探すのではなく、友人や家族が元々出稼ぎに行っており、家族や友人から仕事を紹介して貰った場合、安全な渡航チャンネルとして機能を果たす。
出来れば貴方の研究を一言でまとめてみよう
作者の修士論文は、『本研究を一言で言い表すと、フィリピン人出稼ぎ労働者の家族や友人といった強い繋がりを持っていた事と安全な海外就労に関係が見られる。』とまとめております。
出来れば貴方の研究を1つの図でまとめてみよう
下記は作者の修士論文の例です。一目で貴方の研究を纏めてみましょう。「分かりやすさ」も大事な要素です。
【出所】作者の修士論文
卒論のおわりにの例文(テンプレート)をご紹介
卒論の「おわりに」の例文(テンプレート)を公開します。「おわりに」の構成や書き方がイマイチ掴めない人は、ぜひ参考にしてみてください。
おわりに
本論文の目的は~~~であった。研究方法としては~~~を用いて研究を行い、その結果、以下の3点が明らかになった。第一に~~~。第二に~~~。第三に~~~。以上の調査結果から、~~~だと考えられる。
これらの結果は先行研究で~~~とされていたことに対して、~~~という新たな知見を付与することができる。
本研究の社会的意義は~~~である。
最後に、本研究の残された課題と今後の発展について主に3点書く。一つ目の課題は~~~である。二つ目の課題は~~~である。最後に今後は~~~をさらに行いたい。
【出所】卒論論文の書き方完全ガイド『現役大学院生が卒論の「おわりに(終章/まとめ)」の書き方をわかりやすく解説』
http://sotsuron.net/conclusion/
卒論のおわりに(終章)に書く今後の課題(残された課題)とは?
卒論に限らず、論文では最後に今後の課題/残された課題を書くのが通例です。今後の課題とは、今回の論文では扱えなかったけど、もし扱えたらもっと良い研究になった点や、今後行いたい研究、制約がありできなかった研究への感想を指します。
たくさん書き過ぎると「全然、この論文研究できていない!」となるので、本当に書く必要があることだけを書きましょう。目安は2つ~4つ程度です。以下は、残された課題でよく書かれることの例です。
まとめ
卒論のおわりに(終章/まとめ)の書き方をわかりやすく解説しております。「おわりに」で押さえておくべきポイントは以下の5点です。
皆様の研究のお役に立てれば幸いです!