ボカロPさん第5-6世代(Orangestarさん・ナユタン星人さん・バルーンさん・みきとPさん・かいりきベアさん・カンザキイオリさん)
『ボカロ大全』という本からです!良かったらどうぞ!
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※挿絵全部ぶちょうが描いてます!
2014、15年あたりの第5世代は、Orangestarさん、ナユタン星人さん、などだ。
爽やかなのに美しい楽曲-Orangesterさん
Orangesterさんの初投稿は2013年4月2日に投稿された『ノラボク』。
代表曲「アスノヨゾラ哨戒班」はYouTubeで3060万回再生、ニコニコ動画で970万回再生されている。
ナユタン星人さんは最初の曲から「ナユタン星人」
ナユタン星人さんは2015年7月1日、「アンドロメダアンドロメダ」をニコニコ動画に投稿し、ボーカロイドプロデューサー(ボカロP)としてデビューしたのですが、最も最初の曲から曲調が変わっていないボカロPです。
宇宙人がにゅっと現れ、エレキギターと共にリズムが気持ちいい歌詞、サビの急な高温、という流れがデビューから変わっていない。
「彗星ハネムーン」や「エイリアン・エイリアン」や「ロケットサイダー」など宇宙に関する歌詞やタイトルが多いが、どこか爽やかな曲調であるのも特徴だ。
『砂の惑星』であったボカロ界から復活すしたきっかけは間違いなく、「シャルル」と「ロキ」
『シャルル』はボーカロイドプロデューサーであるバルーンこと須田景凪が、2016年10月12日にVOCALOIDであるv flower(VOCALOIDの一つ)を用いてリリースした楽曲である。第6世代の代表曲だ。
2021年9月時点、合計で1億回再生を超えている超ヒット作だ。
この曲の特徴は「人間が歌える」ことだ。ボカロっぽくなく、ロックバンドの男性ボーカルが歌う楽曲という感じが強い。
バルーンさんの『シャルル』のヒットで、YouTubeでボーカロイドを聴くというプラットフォームが定着するまでになったのである。
ボカロにしては大変歌いやすいため、『ボカロ月間カラオケランキング TOP5,000 - カラオケの鉄人』(2021年9月時点)でも1位は『シャルル』である。
【出展】『ボカロ月間カラオケランキング TOP5,000 - カラオケの鉄人』https://www.clubdam.com/app/dam/ranking/vocaloid-weekly.html
誰でもカバーし、踊った『ロキ』
あとは、『ロキ』だ。
この曲をほとんどの歌い手さんがカバーしたし、YouTuberも沢山カバーしたし、ほとんどの踊り手さんもカバーした。勿論自分も300回以上は聴いた。
ロキは、日本のボーカロイドプロデューサー(ボカロP)であるみきとPが2018年にリリースした楽曲である。第6世代の代表だと思う。
外国語を学ぶ心境を描いたと思っていた「いーあるふぁんくらぶ」
しかし、最初のみきとPのヒット曲(絵を担当したりゅうせーさんのヒット作品」でもある)は2013年に発売された「いーあるふぁんくらぶ」だ。
詞に関しては中国語を習っている女の子たちの物語を描いているので、高校留学して英語を苦心して学んだ時や、フィリピンに言ってフィリピノ語を学んだ当時の心境などを振り返ることが「自分」はできた。
しかし、疑問が残った。
「みきとPさん自身は外国語を勉強したりしていたのか?」
何となく違う気はしていたのだが、インタビューで明らかになる。
【引用】animatetimes「「『いーあるふぁんくらぶ』には僕の心境がでてるんです」“初音ミク×KODO(鼓童)”公演記念ボカロP連続インタビュー・みきとP」
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1488448100
うわ、こっちのエピソードの方が全然良い!
ちょっとエモい書き方をすれば、曲にVOCALOIDを合わせようとすることを、「初音ミクの『調教』」という言い方をする方もいらっしゃるが、みきとPさんは自分からミクにどんどん近づいて行ったという感じが伺える。
2度留学してわかったことは、「自分から話しかけたり」、「小さいことでも質問する」方のほうが絶対的に英語力が向上するのである。そんなところが共通しているのではないかと思う。
自分を好きになってくれる人と結ばれたい『ダーリンダンス』
かいりきベアさんは最初のヒットとなった、2018年8月にv flowerのイベントのために書き下ろした楽曲『ベノム』を投稿し、毎回可愛い単色の女の子がMVに出てくる楽曲であり。
私が最も好きなのは『ダーリンダンス』である。
恐らく「自分が好きな人と結ばれたいのではなく、自分を好きになってくれる人と結ばれたい」という女の子の心境の曲で、「何でこんなに女の子のの気持ちが良く分かるの?」とメンヘラおばさん代表としてはよく思う。
「死のう」と思った前に『命に嫌われている。』を聞く
カンザキイオリさんのMVにはキャラクターが出てこない。
明朝体の文字が上から下に流れていくのだ。
【引用】カンザキイオリ「命に嫌われている。」より引用
普通は逆だ。
「諦めずに死ぬな」、「死んだら誰が悲しむ」とか「死のうとする気持ち」を蓋をする曲ばかりだ。
だが、この曲は違う。
【引用】カンザキイオリ「命に嫌われている。」より引用
最後には必死にこの世を駆け回っていくような力を与えてくださるような曲だ。
聴くのだ、私は。「死のう」と思った前に「命に嫌われている。」を。