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「文章表現力」とは「読み手に文章の意味や意図を伝える力
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文章表現力とは、読み手に文章の意味や意図を伝える力のことである。
ここで押さえておきたいのは、単語一つが文章のわかりやすさを左右するということ。
「カタカナ語・業界用語などのあいまいな言葉には説明を加える」・「1つの事象に対して複数の単語を使わない」という2点に注意しよう。
1 言葉の複数の意味を理解し、文脈に応じて使い分ける力が大切
読み手に対して、説得力のある良い文章を書くためには、言葉の効果的な表現・活用が大切です。
これまで留学生など外国人に日本語教育を行い、現在も日本語教育について研究している経験から、単に言葉をたくさん知っていれば良い文章が書ける訳ではないと感じています。
文章を書く時には言葉のニュアンスの違いを知り、前後の文脈に合わせて使い分ける力が大切です。
ここでは語の組み合わせについて「車両」「列車」「電車」「鉄道」の違いを例に考えてみましょう。
「車両」・「列車」・「電車」・「鉄道」の使い分け
「女性専用車両」や「車両故障」は「車両」、「お座敷列車」や「夜行列車」は「列車」、「電車通学」や「満員電車」は「電車」、「鉄道マニア」や「鉄道模型」は「鉄道」でなければなりません。
「女性専用鉄道」や「夜行車両」、「満員列車」や「電車模型」の組み合わせはどこか変だと感じる感覚がポイントです。
一方、書かれた文章を理解する時には、一つの言葉が持っている複数の意味を知り、文脈に応じて適切な意味を呼び出せることが必要です。
単語の次は、文だ。
文をわかりにくくする表現として、「これ」「それ」などの指示代名詞の多用が挙げられる。指示代名詞を多用すると、何度も文章を読み返すことになってしまう。
指示代名詞を使わず、具体的な言葉・表現に置き換えるようにしよう。
「ブラック」と言っても、ブラック・コーヒーなのか、ブラック・ジョークなのか、ブラック会社なのか。
でも「あの会社ブラックだよね」だったら「ブラック」ですよね。
「ブラックコーヒーが飲み放題の福利厚生がある会社」ではありません。
文脈によって意味が異なる
一つの言葉がその文脈の中で、どの意味で使われているかを見抜かなければ、適切な理解は難しいでしょう。
これは日本語に限らず、英文読解でも同じことがいえます。英語のfineは多義語で、「上質の」「細かい」「晴れている」「元気な」「罰金」などの意味があります。
それぞれの意味を知り、かつ、文脈に合わせて適切な意味を想起する能力が必要なわけで、これは受験勉強にも通じるところがあるでしょう。
知識を詰め込むだけではなく、頭の中で知識をネットワーク化して、思考する回路を作らないと、本当に知識を運用する力は身につきません。
この辺りのことは国語、小論文に限らず英語や数学にも通じるところがありそうです。
2 最後まで文章を読んでもらえるように、「共感させる文章表現にする」ことも重要だ
例えば、60代以上の人に向けて、SNSについて説明する文を書くとする。そんなときは、ただ「最近はSNSの利用者が増えている」などと事実を並べるよりも、「お孫さんとの写真のやり取りで、LINEを使ったことはないでしょうか?」といった一文を入れてみる。そうすれば、相手への訴求力が増すはずだ。
3 最後に、段落単位の文章表現においては、接続詞を多用しないように気をつけたい。
「まずは」「そして」「しかし」などの接続詞を多用すると、わかりづらい文章になってしまう。必要な場所にだけ使うようにしよう。