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「嫌われない聞き方」とは
【「聞く力」という本を出版致しました! よろしければどうぞ!】
好かれる前に先ずは嫌われないことが大事
人と良いコミュニケーションを取っていくためには、何より「好かれる前に、まずは嫌われないこと」が大切です。
人は誰しもなんらかの不安を抱えており、不安な状態のまま相手に心を開くことはないです。
だから先ずは「この人は安心できるな。話しても大丈夫かも」と思わせる必要があります。
自分の常識を押しつけない
1つ目は、「自分の常識を押しつけない」。
正論を押しつけられると、人は反発するものです。まあ難しいんですけど、意見を述べる際は「あくまで自分の考えだけど、」の枕詞は付けるようにしましょう。
先ず相手の話をしっかり聞き、相手の考え方や感情を知ることから始めよう
一般のコミュニケーションを取る時に、無理に「教えよう」「相手の間違えた考え方を正してやろう」と考えるのはNGです。
自分の価値観を言っていいのは「貴方はどう思う?」と相手から聞かれた時だけです。
「ここだけの話」は絶対、人に言わない
2つ目は「『ここだけの話』は絶対、人に言わない』です。
もし口を滑らせて秘密を漏らしてしまえば、尾ひれがついた話が回り回ってその本人のところに戻り、信頼を失うことになるでしょう。
聞き方は「スキル」より「メンタル」
人の話を聞く時には、スキルよりもメンタル、つまり心の在り方が大切です。
「心の在り方」を2つの要素に分けて説明します。
1つ目はどんな相手の話であっても「敬意」を持って聞くことです。
同じ人間として、相手に敬意を持って話を聞くのは、とても大切なことです。
2つ目は「好奇心」を持って聞くことです。
そうすれば、相手の話に自然と大きなリアクションができ、安心感を与えられるはずです。
また相手の話から、いくつもの新たな発見ができ、人生がさらに面白くなっていくでしょう。
オンラインは聞き方で全てが決まる
リアルの会議やセミナーでは、聞く側の表情を他の人に見せる必要はほぼなかったです。
しかしオンライン会議で出席者の顔が並んでいれば、聞く人の表情が全員の人に見られてしまい、「この人は真剣に聞いているな」、「この人は話の聞き方が下手な人だな」と即座に印象づけられることになります。
オンライン時代においては、「聞く力」がますます問われるようになっています。
オンラインは「リアクション3倍」
作者の会社では、オンライン会議でいい空気を作るために、チャット多用や、「否定禁止」、「魔法の傾聴」、「オンラインはリアクション3倍」というルールを設定しております。
話す人に対する配慮をルール化しておくことで、発言者の「話しやすさ」を確保しております。
まとめ 先ずは「大切な人」の話を聞くことから始めよう
「聞く力」をつけるために、最初からすべての人の話を聞こうとする必要がありません。
先ずは貴方の身近な人、「この人の話を聞きたい」と心から思える人の話を聞きましょう。
貴方にとって一番大切なのは貴方自身
貴方の時間は有限である。その時間を誰に使うのか、誰の話を聞き、誰に寄り添っていくのかをジャッジするのは、決して悪いことではありません。 貴方にとって一番大切なのは、貴方の大切な人であり、何よりも貴方自身なのです。
【参考】永松茂久(2021).『人は聞き方が9割』すばる舎
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