コラム　「ラーメン大好き小池さん、ショージ君。そんなにでもない柴犬さん」

【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】　
ラーメンがそんなに好きではない柴犬にとってのラーメンのお話。
紹介しているラーメン屋さんは結構閉めてしまって悲しい。

「ラーメン大好き小池さん、ショージ君。そんなにでもない柴犬さん」
by　吉田柴犬（当誌編集長）

　何故、次回はラーメンと書いたのか、自分でも不思議。あんまり考えてないみたいね。(^^.)　何回か書いたけど、柴犬はラーメンには他の食べ物（カレー、コロッケ、蕎麦、パスタ、、、、）ほどの思い入れはない。というより、昔は嫌いな食べ物だったのである。
　

　それが嫌いじゃなくなったというか、まあ好き、と言えるようになったのは、柴犬（婆）のおかげなのね、これが。今はもう９１歳で、口から何も食べられなくなって老人病院に入院中のバーちゃんだけど、一番の好物がラーメンだったの。転職して浜松に帰ってきた柴犬は、毎週のように、柴犬（婆）を連れて、ラーメンを食べに行ったものでした。はじめはラーメン屋でもご飯モノ、チャーハンとか餃子＆ライスとかを食べていた柴犬も、だんだんラーメンを食べるようになって、たまにはラーメンを食べたい、と思うようになるから不思議だね。それまではインスタントラーメンの方が美味しいと思ってたもんね。

　ありがとう天国のばあちゃん、あ、まだ死んでなかったのね。(^^.)　でも、ラーメンが食べられないんじゃ、死んだも同然だ、とバーちゃんならいいそうね。　

　で、柴犬が好きなラーメンは、いわゆる東京ラーメンというのか、シンプルなしょうゆラーメン。具はシナチク、ネギ、海苔、チャーシューぐらいが理想。ナルト、ゆで卵、ほうれん草までは許せる。麺は細めの堅めがいいね。スープはあまりしょうゆ臭くないあっさりした味で、食べ飽きないのがいい。
　　

　柴犬のお気に入りのお店でメルマガ紹介済みのところでは、最近はもう佐鳴台の丸久ばかり。近いし、美味しいしね。ここのもやしラーメンは絶品ですね。あと、高塚町の定食屋「おおきにや」の高塚ラーメンは浜納豆も入った個性派だけど、後をひく美味さ。最近行っていないけど、佐鳴台の中華そば屋「珍来」。ここは揚げたような餃子をしょうが醤油で食べるのも美味しいけど、古くさいとすら言えるような中華そばははまる人ははまる。麺が堅めなのがとても好き。あと、変わりだねではアシアンヌードルの、アシアン坦々麺。これは辛すぎるけど、夏とかひいひいいいながら食べたい。坦々麺で思い出したけど、柴犬の家のすぐ近くの四川の坦々麺は本格派ね。ここもひいひいゆーね。あと、四川はチャーシュメンのチャーシューを一度食べてご覧なさい。ラーメンに合うかどうかはともかく、感動もの。柴犬は立派なご飯のおかずとして、毎回いただいています。

　柴犬の愛読書「ラーメン大好き」（東海林さだお編・新潮文庫）では、ラーメンの正式な食べ方まで紹介されています。このシーンは映画「タンポポ」にも使われていて、老人がラーメンの食べ方の講釈をたれるという場面があります。

　　うーん、ここまで書いていて、ラーメンが食べたくなるのを予め予想していた柴犬は、買っておいたチキンラーメン（もちろん袋）をおもむろに食べるのであった。(^_^.)　そうだ、ずっと考えてたけど、柴犬が一番好きなスープの味を考えてたけど、思いついた、日清のカップヌードルだった！【柴】

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発行日：　2001.02.04 発行　第９９号