見出し画像

コラム 柴犬の本棚 その6 「バベットの晩餐会」 イサク・ディーネセン著


【むかしむかし発行していたメルマガの記事から】
本の紹介コラム。映画で知った、読むと必ずお腹が空く小説のお話。(=^・^=)

コラム(BGMは西城秀樹の「傷だらけのローラ」をどうぞ)
柴犬の本棚 その6 by 吉田柴犬
「バベットの晩餐会」イサク・ディーネセン著

 愛と哀しみの何とかかんとか(「愛と哀しみの果て」ですね。(^_^;))、とかいうわけの分からない邦題を付けられてしまった映画「アフリカの日々(Out of Africa)」の原作者、イサク・ディーネセン(男性名のペンネームだけど女性なのです)が書いた珠玉の小説です。この小説も同名の映画となり、1987年アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。柴犬も映画が先で、小説は後ですが、映画の出来がいいのかそれとも原作が素晴らしいのか両者の間に溝がありません。
 ストーリーはノルウェー(映画ではデンマーク)の貧しい村に住む老姉妹のもとに、フランス人の女中、バベットが来ることから始まる。バベットは宝くじに当たり、その賞金の中から、フランス料理を村の人々に振る舞うことになる、、、。圧巻は食事のシーンでここは是非映画を一度観ることをお薦めします。(^^) 食べることがいかに人を幸せにするか、バベットは教えてくれることでしょう。

「わたしはすぐれた芸術家なのです。すぐれた芸術家が貧しくなることなど
  ないのです。」 −バベット−

データ欄
 書名  : 「バベットの晩餐会」
 著者名 : イサク・ディネーセン
 発行  : ちくま文庫(シネセゾンの単行本もあり)


WEEKLY E-MAIL MAGAZINE "HAMAMATSU SHOPPING &DINING GUIDE" HAMASUDORI
 週刊メールマガジン 浜松ショッピング&ダイニングガイド「浜州鳥」
発行日: 98.12.13発行 第28号

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?